建設業界の魅力とは?中堅が語る仕事のやりがい

建設業界と言えば、長らくネガティブなイメージを持たれてきました。しかし実際にその業界で働く方に話を聞くと、多くの人がやりがいをもって仕事をしています。今回は、建設企業に勤める3~8年目の中堅社員6名に、どんなやりがいを感じているのか、それぞれエピソードを披露していただきました。

成果が目に見えて子供に誇れる

建設会社で働く最大の喜びは「成果が目に見えてわかる」ことだと思います。自分が時間をかけて取り組んだ結果、大きなビルや橋ができた時の感動はひとしおです。完成後もその建物の前を通って、「たくさんの人が使ってくれているな」という様子が見えるので、仕事で落ち込んだ時もモチベーションを上げられます。

私には三歳の息子がいるのですが、その子を自分がかかわった建物に連れて行くこともできます。もちろんまだ細かい部分は理解していませんが、「ここ、お父さんが作ったんでしょ?すごいね」と言ってもらうと、いつでも誇らしい気持ちになります。

お客様の生活に寄り添える

私は住宅設計の仕事をしています。お客様に間取りやデザインなどをヒアリングして理想通りの設計をしていきますが、単に言われたとおりのものを作るわけではありません。プロとしてこちらから提案もしていきます。以前私が担当したご家族で、奥様が妊娠していらっしゃいました。これから生まれるお子さんと三人で暮らす家を設計したのですが、その際に床の材質など細かいところまでご提案させていただいたんです。

ご入居後は特にご連絡をいただいていませんでしたが、赤ちゃんが生まれ落ち着いたころに「最近うちの子が歩くようになり家でよく転びますが、おかげさまで怪我はしていません。○○さんに言ってもらった床にしてよかったですとハガキをいただきました。それが嬉しくて、そのハガキは今でも大切にとってあります。

オリンピックに関わることができた

私が働いている建設会社が、新国立競技場の建設に携われることになり、今日までプロジェクトを進めています。これまでスポーツや国際的なイベントになんて縁のなかった人生でしたが、仕事を通して東京オリンピックという歴史的な祭典に関われることになり嬉しいです。

建設業界のいい点は「自分が作ったものが後世まで残る」というところ。新国立劇場であればこの先何十年も残っていくはず。自分の友人や家族にも自慢できそうです。

最先端技術を使って仕事ができる

もともと、建設業界と言えば「きつい」「汚い」「危険」という3Kのイメージを持っていました。しかし学生時代のインターンシップで、そんな印象はもう古いと知ったんです。私がいた会社では、ドローンを使って現場の写真撮影などをしていました。ドローンなんて見たことがなかったので、びっくりしたのを覚えています。

結局、別の建設会社に入社して働いていますが、うちでもGPSで測量を効率的に行うなどテクノロジーを有効活用しています。これからはウェアラブルテクノロジーの導入が検討されていることもあり、最先端技術を使って仕事ができるのはやりがいの一つです。

マルチタスク能力が高まる

施工管理という、建設現場の監督などする仕事をしています。他業種の方は想像しにくいかもしれませんが、業務は本当に多岐にわたっています。施工計画を立てて、スケジュールを逐一確認しながら工程を管理。現場が動き出したら危険なく作業できているか安全管理を徹底し、建築中の建物を写真などに残して品質管理もします。予算についても原価管理をしっかりして、赤字にならないようにするのが私の仕事です。

業務の幅が広い分、仕事の量も多く大変なこともあります。今の仕事をし始めたときは、自分が先輩のようにバリバリこなせるようになるとはとても思えませんでした。しかし後輩を持ち始めたころ、「自分も、○○さんみたいに何でもできるようになりたいです」と言ってもらえたんです。あの頃の先輩に少しは近づけてるのかなと、嬉しく思いました。

働き方改革で仕事とプライベートを両立

会社の40~50代の先輩に若手時代の話を聞くと、正直「よくそんな無茶な働き方ができたな」と思ってしまうエピソードがたくさん出てきます。でも、今の自分はそんな働き方とは無縁です。建設業界というととにかくきついと思われがちですが、私の場合は同世代の友人よりもゆとりあのある働き方ができています。

現場でも週休2日制度が少しずつ根付き始めていますし、有給休暇やリフレッシュ休暇をしっかり取得できています。空いた時間では家族サービスしていて、先月は3泊4日の温泉旅行にも行きました。しっかり休めるからこそ、勤務中は仕事にも集中できています。

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