株式会社ミヤシゲ 様

ダイレクト受注踏まえ一歩先のインフラ構築

管材卸売の企業で北陸トップシェアを誇る、富山県射水市の株式会社ミヤシゲ様(以下、ミヤシゲ様)。取扱い品目数・約4万6,000点、得意先数・約3,000件という膨大なデータ処理を効率化すべく、2016年春、当社の『e2-movE』を導入いただきました。

導入のポイント

姿勢が決め手
 

営業さんの熱いハートやSEさんの誠実な姿勢はお金に替え難いもの。また、業界の複雑な商慣習のノウハウ継承を考えると、やはり人が大事。

管材業界の
特殊な商慣習にマッチ

営業拠点ごと、得意先ごと、商品分類ごとに異なる掛率設定を可能とした単価算出機能を充実させた。

段ボール3箱になる
支払・経費書類を電子化

業務フローを見直し、紙ベースで大変だった支払処理を電子化した。少人数で手作業で月末に処理をしていたことを考えれば、効果は絶大。

将来を見据えて『e2-movE』でのインフラ再構築に着手

        株式会社ミヤシゲ
        総務部情報システム課
        課長 高橋 久夫 氏

担当者様のコメント

思い返せば、初めて話した営業担当さんの人柄に惹かれたのがお取り引きのきっかけでした。
競合製品が多い中、営業担当さんのハートや蓄積されているノウハウというのはお金に換えがたいものがありますから。
三谷商事さんが北陸を起点に営業展開されていることも、安心してお任せできるポイントの一つです。
ミヤシゲ様と当社のお取り引きが始まったのは約15年前。パソコンなどハードウェアを取り扱わせていただくことからスタートし、2007年に『e2-movE』の前身に当たる『商い師』の導入を決めてくださったことをきっかけに、お付き合いが深まっていきました。

「業務システムはそれぞれ一長一短があると捉えており、『商い師』の導入も機能面というより、他のベンダーさんにはない三谷商事さんの姿勢が決め手になりました。こちらが疑問を感じたことや提案を求めたことについて、三谷商事さんは必ず返してくださいました」と高橋氏は振り返ります。

以来、9年間にわたり『商い師』を使ってくださる中で、商品の仕入先・得意先とのやりとりもネットを介することが当たり前に。 導入時点では社内のPCも1人1台という環境ではなかったそうですが、「モバイル端末を使い、建設現場などからウェブを介した直接発注の時代が来るはず」と、将来を見据えて『e2-movE』でのインフラ再構築に着手したのだといいます。

「管材業界は非常に特殊な業界で、例えば物品の寸法の単位を表す際も『分』や『インチ』など、単位表現が混在しています。商品コードの統一もなかなか進んでいません。こうした商慣習は簡単に身に付くものではなく、ノウハウの継承を考えると、業務システム入れ替えベンダーさんをそうそう変えられるものではありません」。

報告書ペーパレスで担当者の作業が軽減化

▲本部サーバとの頻繁な通信を踏まえ、
営業拠点のネット回線の高速化も行いました。
 ミヤシゲ様から『e2-movE』のご注文を受けたのは2015年3月。『商い師』の運用実績を基に、取引先の協力を得ながら締め日・支払日の組み合わせを絞り込んだり、使用頻度の低かった機能を削除したりと、カスタマイズ項目を厳選して開発を進めていきました。
管材業界の商慣習にマッチした『e2-movE』を作り上げるべく、導入プロジェクトは各営業拠点の社員が加わる「全員参加型」で進行。ミーティングでは当社が用意したプロトタイプを実際に操作してもらい、入力項目のカーソルの動きなど、使い勝手についても一つひとつ確認をしていきました。実際にPCを使ったことで打ち合わせも白熱し「2時間もやっていると会議室が熱気でムンムンしたほど」だったそうです。
 約1年間の開発期間を経て導入された「ミヤシゲ様版『e2-movE』」で注目すべきは、紙ベースだった各拠点からの仕入・経費報告書を電子化して組み込んだことにあります。
導入前には「ピーク時には各拠点から一度にダンボール計3箱分の仕入・経費報告書が届き、本部の担当者が1人で処理していた」といいますから、事務作業の軽減効果は今後さらに目に見えるものとなるでしょう。
「システム入れ替え後、初めての締め日で処理した請求件数は約700件。旧システムとの相違はわずか3件で、しかも原因が特定できるものばかりでした。当社の営業拠点数や扱い品目の数からいってこの数は驚異的です。『e2-movE』への移行プロジェクトは大成功でした」。高橋氏は笑みをこぼしながら、こう評価してくださいました。

共通ルールブック化で仕事を融通できる体制に

今回の導入ではこの他、営業拠点ごと・得意先ごとに異なる掛率設定など管材業向け単価算出機能も充実。

仕入先と得意先の顧客マスターも統合し、仕入と売上の相殺処理にかかるミスの軽減化も図っています。

「『商い師』時代に販売・購買・経理の各システムが分散していたのを、『e2-movE』導入を機に見直しました。将来、販売~支払いまでを見通せる一括管理システムにまで展開させようと、システム拡張を見据えた設計にしてあります。今回の導入はその布石ですね」。

各営業拠点で入力したデータが本部に設置したサーバの『e2-movE』に集約されることで、ワークフローのオープン化にもつながりました。「社内に『e2-movE』という共通のルールブックができたことで社員が互いに仕事をフォローしやすくなる環境が整いつつあります。当面の課題は、『e2-movE』が当社にもたらす長期的なメリットを社員に示していくことです」と、高橋氏は意欲を見せてくださいました。


お客様よりひとこと


営業所から「手書き書類が減った」という感想が来ています。個人的にはExcelファイルのエクスポート・インポート機能が便利で、さまざまな数字の集計に活躍してくれそうと期待しています。

株式会社ミヤシゲ
本部経理課 此川 永里子 氏

担当営業マンよりひとこと


ミヤシゲ様の基幹システム導入に関わらせていただき、大変嬉しく思います。今後もお客様の課題解決をお手伝いさせていただく所存です。よろしくお願いいたします。

営業担当
情報システム事業部
富山営業所
小野寺 純

担当SEよりひとこと


皆様の貴重なお時間と沢山のご意見をいただき、新システムを構築することができました。ありがとうございました。継続して提案、サポートさせていただきますので、今後とも宜しくお願い申し上げます。

技術担当
情報システム事業部
システム部
システム2課
大塚 哲雄
大嶋 理一郎