株式会社エービーシー商会 様

販売管理システムとサーバー環境を一新
業務効率の飛躍的な改善につながった

1954年の設立以来、建材商社のリーディングカンパニーとして躍進を続ける株式会社エービーシー商会 (以下エービーシー商会)。 現在12のグループ企業を持つ同社は、自社製品の開発にも力を注ぎ、施工ニーズにも対応。 安定した高品質建材が、病院や学校、工場や倉庫、商業施設から住宅まで、様々なシーンで好評を得ている。 昨年4月、業務のスピード化を図るため、主力建材の販売・施工を手がけるグループ企業3社の販売管理システムにERPパッケージを導入。それに伴いサーバ環境の改善にも着手した。変革に至った経緯とその効果『e2-movE』について話を伺いました。

導入のポイント

販売管理も工事管理も出来る
 

工事の進捗状況を確認しながら必要な建材を手配することは、業界では不可欠。両方をシームレスに連携できるパッケージはe2-movEだけだった。

同業界である
建材商社としてのノウハウ

「単価未決定伝票管理機能」や「販売直送入力」など、同じ建材商社としてのノウハウが生かされた機能が多数搭載。

導入前の徹底した動作確認
 

新システム入替には混乱がつきもの。
しかし導入前の徹底した動作確認で、予定通りに稼働開始。細かな問題点を徹底的に洗い出し、何度も足を運んでもらった。

建材商社が開発したERPパッケージ カギとなったのは「同業者の視点」

株式会社エービーシー商会
経理部 部長
谷田 秀夫 氏

担当者様のコメント

三谷商事さんにはシステム導入前からいろいろとご相談に乗っていただきました。
こちらが言葉でうまく伝えられないことでも、的確なアドバイスをご提示いただき、弊社の要望を吸い上げてうまく具現化していただいたので、たいへん満足のいくシステムを構築することができました。さらに担当者を集めての勉強会も頻繁に実施していただいたおかげで、スムーズなシステム導入が実現できました。
これまでグループ企業3社は、各社がそれぞれ自社で改良した販売管理 システムを使っていた。しかし、より平準化されたシステムでの業務効率化を求める声が高まってきた。
それを受けて、基幹業務の総合管理を担うエービーシー商会は、 3社共通で使える EPPパッケージ※ の導入を検討。 導入の基準となったのは、<販売管理>と<工事管理>の占める割合が各社の業務形態に適しているかどうかだった。
「販売管理だけ、工事管理だけというERP パッケージはよくあるんです。ただ、弊社は両者を連携させたERPを探していたのですが、 なかなかこれだというものが見つからなかった」と語るのは、導入の統括にあたった経理部・谷田秀夫課長。
工事の進捗状況を確認しながら必要な建材を迅速に調達することが求められる建材業界では、建材と工事の連携管理が不可欠だ。しかしそのバランスが企業によって異なるため、 標準的なERPパッケージの導入が難しいとされている。 理想のERPパッケージを探していた谷田課長の目に留まったのが、三谷商事が建材卸業向けに開発したERPパッケージ『e2-movE』だった。

※ERP(Enterprise Resource Planning)パッケージ企業の事業運営の中心である基幹業務の統合化を図ったソフトウェア・パッケージ

サーバをひとつに統合し、 遠隔操作で管理負荷も大幅削減

ERPパッケージは決定したものの、もうひとつ課題があった。それがサーバ環境の改善だ。
これまで3社ごとにサーバを置いていたため、運用・保守コストが嵩み、3社の業務状況を総合管理するエービーシー商会の管理負荷も大きかった。この問題を解消したのが、アプリケーションを仮想化して配信する「Citrix XenApp」の導入だ。
ひとつのサーバにインストールされた『e2-movE』を、各社が遠隔操作でアクセスすることで、あたかも各端末の中で『e2-movE』を起動・管理しているような仮想環境が出来上がる。
データをサーバ側に集約することで、運用・保守コストが抑えられ、同社の管理負荷も大幅に削減
3社の販売管理状況、施工状況をリアルタイムに把握できる体制が整った。また各端末にデータがコピーされることがないため、情報漏えいのリスク対策も万全となった。

▲3社の基幹業務の総合管理を受け持つ経理部主任 の伊東知子氏も「各段に作業効率が上がりました」 と新システムの効果を評価する。

作業負担を3分の1削減

大きな変革には混乱がつきものだが、谷田課長は「懸念していた問題もなく、順調に進めることができた」と満足げだ。
「1月から試験的に導入して細かな問題点を徹底的に洗い出し、三谷商事さんには何度も足を運んでこちらの要望をシステムに組み入れてもらいました」
導入前の徹底した動作確認が4月からの円滑なシステム稼動を可能にし、 業務によっては作業負担を3分の1にまで削減。労働環境の改善にもつながった。
今後も効果を絶えず分析しながら、基幹業務のさらなる効率化に向けて引き続き見直しを進めていく予定だ。


担当営業マンよりひとこと


〈販売管理〉と〈工事管理〉をうまく組み合わせて エービーシー商会様の企業形態に合ったシステム作りに努めました。 会社の中枢を担う基幹業務システムの構築を任されることは、 家一軒の建築を任されることと同じ。それほど重い責任が伴うと考えています。導入して終わりではなく、引き続きメンテナンス 面などでご要望に沿ったサービスをご提供できるよう万全を尽くし、今後も末永くご満足いただけるような システム運用に努めてまいりたいと思います。

情報ソリューション事業部
東京支店 東京営業課
佐々木 彰満