システム導入の失敗事例!?成功させるためのチェックリストを確認しよう!

社内システムを導入すると、現場の業務が軽減し、経営層も様々な数字が可視化されることでより健全な経営を実現できます。しかし導入の仕方を間違えてしまうと、現場が混乱するだけでなく、よけいなコストだけがかかってしまうことも。

そこで今回は、失敗事例を紹介しながら「どうすれば工事管理システム導入が成功するのか」を解説していきます。

失敗事例から学ぶシステム選び

弊社のお客様の中には、すでに他社の工事管理・原価管理システムを使いながらも「入れたは良いが全く使えない」「お金だけかかっていて、経営層から不満が出ている」といった課題を抱えて、ご相談される方もいます。そんな場合は、具体的にどのような問題が発生しているかを、しっかりヒアリングします。今回はそこで伺った事例をいくつかご紹介します。

失敗事例1:導入以後のサポートがない

A社ではとある社内システムを導入したものの、現場の方から「使い方がわからない」という声があがりました。A社の担当者の方が対応したものの、やはり問題は解決しません。そこで、システム開発会社のサポートセンターに問い合わせました。

しかし、一向に返事をもらえなかったそうです。
メールだけでなく電話でも問い合わせをしましたが、回答は得られませんでした。これが原因で、そのシステムは使えず利用料だけを支出し続けてしまいました。

失敗事例2:不要な機能ばかりついている

社内システムでできることは、製品によって異なります。しかしその見極めは簡単ではありません。B社では担当者がどのように製品をしぼればいいかわからず、コストだけで選んでしまいました。

その結果、「こういうことがやりたかった」という機能は不十分にもかかわらず、社内で使わない機能ばかりついたものだということがわかりました。しばらくは一部の機能だけ使っていましたが、結局はすぐに契約を打ち切ってしまったそうです。

社内システム導入を成功させるためのチェックリスト

こうした失敗事例は、いくつもあります。どのお客様も自社に合うものを選んだはずが、最終的には上手く活用できませんでした。こうした失敗をこれ以上生み出さないためにも、システム導入を成功させるためのチェックリストをご紹介します。

・システムを活用する部署について横断的な知識を持つ

社内システムはたいてい、一つの部署・課だけでは使いません。複数の部署の社員が使うことになります。そのため「こういう機能がないとこの部署が困る」「ここは簡単に情報を入力できるようにしないと、業務量が増えてしまう」といった感覚が必要です。

そこで社内システムを選定する方は一つの部署だけでなく、横断的な知識を持っていると好ましいでしょう。もしそうした方がいなくても、各部署でヒアリングすることでカバーできます。

・現場だけ、経営層だけの意志で導入しない

工事管理システムの導入というのは、大きな案件です。
そのため現場だけ、もしくは経営層だけの意志で選定するのではなく、両方を巻き込んでそれぞれが納得感を持つことが必要です。

例えば役員の方が導入を進めて、「毎月1日に、前月の末日までの数値が反映されたデータを確認できる」と思っていても、現場からすれば「1日反映されるように、前月末日にデータを入力し終えるのは難しい」といった事情があります。

・「システムは生もの」と考える

システムを選ぶとき、テレビなどの家電を選ぶ感覚の方は少なくありません。しかし実際は、生ものを扱う感覚に近いのです。最高級の食材も、メニューにあわない種類を選んだり、シェフの腕が悪かったりすれば、おいしい料理にはなりません。システムも同じように、適切な目的に合わせて、適切に取り扱う必要があります。

そのためには、「システムを使って何がしたいのか」「どういう業務を楽にしたいのか」など、導入の目的を考える必要があります。当てずっぽうに食材を切ったり焼いたりしても上手くいかないように、システムも目的を意識しなければ上手く活用できません。

・自社に合ったベンダーを選ぶ

システムを開発・販売している企業は数多くありますが、その中から、自社に合ったベンダーを選ぶ必要があります。選び方には色々な基準がありますが、まずは専門知識を持っているかが大きな違いになります。

ベンダーに自社の業界知識がなければ、どういうシステムが必要か正確にわかってもらうのにも一苦労するかもしれません。

・納期に余裕を持つ

社内の多くの部署と調整し、どの社員も不便を感じず、日ごろの業務が簡易化するシステムを構築するためには、相応の時間がかかります。もちろんスピードを重視しているベンダーもありますし、それほど専門的ではないシステムを導入するなら気にしなくてもいいかもしれません。

しかし専門的な内容であればあるほど、一社ごとにあわせた内容の調整が必要です。工事管理システムは一度入れればその後は長く使えるものなので、初めの導入には時間をかけ、本当にぴったりなものを選んだ方がいいでしょう。

社内システム導入に失敗しないように

社内システムの導入は、その企業の毎日の業務を大きく左右する重大な選択です。失敗をしないよう、しっかりと選んでください。

また、もしも工事原価管理システムが必要であれば、ぜひ一度、三谷商事にご相談ください。建設業界のプロフェッショナルである三谷商事が開発・提供する【e2-movE】は、建設・建材業界に特化したERPパッケージです。

建設業界に精通したメンバーがじっくりとお話を伺いながら、お客様が本当に活用できるシステムをご提供します。

e2-movEの詳細が分かる資料を公開しています

e2-movEとは、全国の建設・工事・建材販売業界400社以上の導入実績がある、工事管理・販売管理を支える画期的なシステムです。

「e2-movEについてもっと知りたい!」「とりあえず、e2-movEの概要を確認したい」
そんな方は、こちらより資料のダウンロードください。

e2-movEのオンラインデモ受付中

e2-movEの詳細な説明をご希望される方にはオンラインデモを実施しております。
オンラインデモをご希望の方は、こちらからお申込みください。

最新の投稿もチェック!

【2024年版】e2-movEはインボイス枠も対応 IT導入補助金 2024について解説

2024-03-04 09:36

年々業界の認知度を高めている【IT導入補助金】。毎年多くの企業様からお問い合わせを受け、実際にご利用頂いております。 このIT導入補助金事業ですが、2024年も実施されることになりました。IT導入補助金 2024では「イ […]

出面管理とは?勤怠管理と連携して建設業の働き方改革に備えよう

2023-09-15 11:06

工事現場において重要な、出面管理。重要な作業にも関わらずアナログな管理がなされており、非効率な状態になっているケースも見られます。そこで今回は、出面管理の基本と、建設業の働き方改革に備え出面管理と勤怠管理を連携させる重要 […]

e2-movEはデジタル枠も対応!IT導入補助金2023の内容と昨年度からの変更点を解説

2023-04-19 13:37

今や業界の認知度も高まってきたIT導入補助金は、今回で7回目の実施となりました。改めてこの補助金はいったいどのような内容なのか、IT導入補助金2022からの変更点も含めて解説します。 昨年度の内容を踏襲しつつ、少額からで […]

改正電子帳簿保存法はどう対応する?2年の猶予期間中に必要な対策とは

2023-02-13 11:05

2022年1月に電子帳簿保存法が改正され、これにより企業はいくつかの対応を迫られました。特にこれまで電子化やDXを進めていなかった企業では、新しいシステムの導入や運用の変更などを余儀なくされています。 そこで今回は、改正 […]

建設業の新3Kとは?従来の3Kとの違いや新3Kを実現するために必要な取組を徹底解説!

2023-02-03 10:24

かつて建設業は、「3K」業界だと呼ばれていました。この3Kとは、「きつい」「汚い」「危険」という言葉がセットになったとても不名誉なワードでした。実は今、建設業界はこの旧式の3Kから新しい3Kに変貌しようとしています。そこ […]