健全な企業経営のために!売掛金未回収を防ぐ与信管理の大切さ

企業間で発生する「掛け取引」とは



企業間の取引では、商品やサービスを売買すべてが即時現金決済されるとは限りません。請求書を発行し、掛け取引する方が一般的だといえるでしょう。
掛け取引では、商品を売却した分の売上金額のことを売掛金といいます。同じお客様と何度も取引をする場合、その都度決済を行うのは手間がかかるもの。そうした場合、掛け取引をすれば決済が月に一度などまとめることができます。
その一方、商材やサービスを提供したものの代金を回収できないリスクがあるのが掛け取引のデメリット。大きな取引であればあるほど、回収に失敗した際のダメージが大きくなります。最悪の場合、自社の資金繰りが上手くいかず倒産を引き起こすことさえあるのです。


売掛金の回収方法とは



売掛金をどのように回収するかといえば、その方法は様々です。代表的な例として手形があげられ、これには約束手形と為替手形2種類が一般的でした。最近では「でんさい」と呼ばれる電子記録債権も利用されるようになっています。これは電子データ送受信によって手形の紛失・盗難リスクを防ぎ、なおかつ記録機関の記録原簿で管理できるものです。電子債権記録機関は登記所のような役割を果たし、取引を安全かつ円滑に進めます。
期日現金という方法もあり、これは前もって決めた日に現金を銀行振り込みするというやり方です。手形を発行はしないものの、実際的にはそれと同じ形で進められているのが特徴です。一般的に締め日を長めに設定しており、90日後や120日後などに期日が設けられます。期日現金にすると手形発行にともなうコストを削減できる一方で、第三者への譲渡による資金化などができないというデメリットもあります。
最後に、ファクタリングとは売上債権を買い取り、回収を行っている金融取引のこと。企業にとっては回収不能になるリスクをゼロにし、スピーディに現金化できる点が魅力です。2社間ファクタリングでは債権者とファクタリング会社、債権者と債務者がそれぞれやり取りをしますが、取引先に債権譲渡が周知されることがなく、取引先への連絡も不要なのがメリット。3社間ファクタリングでは3社がそれぞれ関係を持っていますが、買い取り代金が高くリスク回避できるという特徴があります。


掛け取引の肝は適切な与信管理



色々な決済方法がありますが、いずれの場合も重要なのが与信管理をしっかりすることです。取引先ごとに売掛金の上限金額を決め、掛け取引におけるリスクを小さくします。この時、一社に対する上限金額を与信限度額(与信枠)といいます。
取引の内容を決めるのは営業ですが、与信枠は経理や財務が決めることとなります。このとき、営業担当が取引概要を説明し、経理担当が取引先企業の資産等を調査します。こうした情報をもとに、いったいいくらまで売掛を認めるのか見極めが必要です。
最近では与信管理のコストを削減するため、専門企業に与信管理を丸ごと委託しているところもあるほど。営業担当の与信リスクに対する意識の低さや情報収集コストがかかることなど、多くの問題を自社で抱えずに済むことから人気が高まっているようです。


システム管理で与信管理も



自社で無理なく与信管理を行っていくには、ツールを上手く利用するのがコツ。おすすめなのが、e2-movEです。こちらは建設業界で400社以上の導入実績がある管理システムで、販売管理、工事原価管理、建設会計を軸に、支払管理、手形管理、出面管理などのシステムをパッケージ化しています。 e2-movEでは取引先企業の与信額を入力しておくと、それをオーバーした時にアラームが表示されます。オーバーの基準は消化率と限度額の2つからチェックされ、管理者だけでなく画面の入力者が見ても一目瞭然の状態です。このように与信管理について常に意識を高めることで、回収不能といった事態を避けることができます。



もちろんオーバーしないようにするのが大前提です。しかし複数の企業とのやり取りの中でどうしても確認漏れは生まれてしまうもの。そんなときのリスクヘッジとして、システムの段階で防げるものは防いでいくことをおすすめします。


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