TableauのMFA必須化が決定!その具体的な内容と対応策を解説
Tableauでは2022年3月から、MFAが段階的に必須化されます。今回は、これにより一体どのような対応が必要なのか、その概要や具体的手順について解説していきます。
TableauのMFA必須化
近年、業界を問わずデータをビジネスに活用する企業が増えています。その中で、分析やデータマイニング、データビジュアライゼーションなどを組み合わせ、企業がデータに基づき意思決定を行うための支援をする、BI(ビジネス・インテリジェンス)が注目を集めています。
BIを実行するためのBIツールには様々な製品がありますが、Tableau(タブロー)は機能の充実度や操作性の高さでトップクラスです。すでに世界 86,000社以上で導入されており、Microsoft SQL ServerやOracle、Googleアナリティクス、Google Adsなどのサービスと連携できます。データが社内に散在していて上手く活用できていなかった企業や、データの加工やレポート作成に時間がかかっていた企業において、高いパフォーマンスを発揮しています。
プログラミングの知識が不要で、Excelが使える方であれば誰でも簡単に操作を理解でき、データ分析業務の俗人化を防げることもTableauの特徴です。ダッシュボート機能では経営指標や営業指標を可視化することで、よりわかりやすく情報共有します。
オンプレミスとクラウドのどちらでも利用でき、コストパフォーマンスも高いです。ダッシュボードと Viz の参照・操作ができる「Tableau Viewer」は年間18,000円~22,000円、データの探索やセルフサービス分析機能を使ったデータ分析ができる「Tableau Explorer」は51,000円~60,000円、すべての機能が使える「Tableau Creator」は102,000 円 となっています。
コストを抑えられるだけでなく、グラフ作成の方法が動画で解説されていたり、専任の担当者と相談できたりするなど、BIを初めて使う企業も安心して導入できる点も高評価のポイントです。このような理由から非常に人気の高いTableauが、2022年3月からMFAを段階的に必須化すると発表しました。
MFAの必須化とIDaaS
MFAとはMulti-Factor Authenticationの略称で、ユーザーがシステムなどにログインする際、ユーザー名とパスワード以外の情報を要求することにより、安全性を高める「多要素認証」を実現します。リモートワークが広がっている昨今ではよりセキュリティレベルの高いアクセスが求められており、Salesforceなど複数の製品でMFA必須化の流れが起きています。Tableauでも2022年3月から特権ユーザーに、2022年7月からすべてのユーザーに対してMFAが強制適用される予定です。
Tableauをはじめ、今後も多くのツールでMFAの必須化の流れが強まると見込まれます。そこでおすすめなのが、IDaaSの導入です。クラウドアプリごとにMFAを有効化するのはユーザーに大きな負担になりますし、管理者の不可も大きくなります。
そこでIDaaSを利用することで、従業員はクラウドサービスごとにそれぞれのIDとパスワードを覚えておく必要がなくなり、パスワードの使いまわしやパスワードをメモなどに残しておくといったリスクを回避できます。
管理者も従業員の入社や退社、異動、組織変更ごとにすべてのクラウドサービスのアカウント登録・削除・変更をする必要がなくなり、業務の効率化を実現。アクセス管理やモニタリングもできるようになるため、セキュリティレベルを向上できます。
従業員も管理者も煩雑なログインパスワードの管理から解放され、よりセキュリティレベルの高い状態で各ツールを使うことができます。特にリモートワークが広がる昨今では、クラウドサービスをいかに安全に活用するかが重要です。
MFAとIDaaSについてもっと詳しく知りたいという方は、こちらの記事をご覧ください。IDaaSが具体的にどのように負担を軽減させるのかなど、詳しく解説しています。今後もTableauやSalesforceだけでなく、多くの製品でMFAが必須化されることが予測されるため、早い段階から準備をしておき、スムーズに対応できる環境を構築しておきましょう。
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