【IDaaSの基礎知識】クラウドサービスが広がる今こそ、IDaaSについて理解しよう

【IDaaSの基礎知識】クラウドサービスが広がる今こそ、IDaaSについて理解しよう

あらゆるサービスがクラウド化するなかで、企業にとってそれぞれのID・パスワードの管理が大きな負担になっています。そこで注目されているのが、IDaaS(アイダース)です。今回はIDaaSとは何か、導入することでどんなメリットがあるのかなどご紹介します。

IDaaSがID管理の負担を軽減させる

IDaaSとはIdentity as a Serviceの略で、ID管理を行うクラウドサービスのことです。総務省の調べによると、国内の6IDaaSとはIdentity as a Serviceの略で、ID管理を行うクラウドサービスのことです。総務省の調べによると、国内の68.7%の企業が何らかのクラウドサービスを利用しており、この比率は年々増加しています。利用している企業の87.1%が効果に満足していることから、今後も引き続きクラウドサービスを導入する企業が増えていくでしょう。(参考総務省令和3年版情報通信白書」

そうした中で問題になるのが、それぞれのクラウドサービスのID・パスワードの管理です。利用するサービスが増えれば増えるほど、情報システム部門と社員、双方の負担は大きくなります。これを解決するために生まれたのが、IDaaSです。

IDaaSに備わる5つの機能

IDaaSには主に5つの機能が備わっています。

1.認証機能

サービスやシステムを利用するユーザーが、正当かどうか確認する機能。ユーザー認証だけでなく、多要素認証なども含んでいます。多要素認証とは、パスワードや秘密の質問などの知識情報、スマートフォンやICカードなどの所持情報、指紋や顔などの生体情報のうち、2つ以上を組み合わせて認証するシステムのことです。

2.ID管理・連携機能

IDaaSそのものと、連携させたクラウドサービスのID・パスワードを管理します。クラウドだけでなくオンプレミスのシステムとも連携します。

3.認可・監査機能

アクセス権を適切に付与するなど、アクセルコントロールを指しています。また、IDaaSへの認証、および管理者作業のログ取得といったものも含まれます。

4.IDフェデレーション

IDフェデレーションとは、複数の管理システムのセキュリティドメインをリンクさせることです。たとえば、Aというサービスの認証をうけたユーザーは、Bというサービスにもアクセスできるようになります。ログインが簡易化するだけでなく、管理者がユーザーのアクセスレベルを調整できることもポイントです。

5.IDプロビジョニング IDプロビジョニングとは、複数のサービスでIDの整合性をとるように管理する機能です。例えばAというサービスでアカウントを追加・削除すると、Bというサービスでも同じく追加・削除されます。

IDaaSを利用するメリットとデメリット

IDaaSを利用する最大のメリットは、ID・パスワードの管理が簡略化して社員一人ひとりの負担が軽減することです。業務で複数のサービスを利用するのが当たり前になりつつある今、それぞれのIDとパスワードを管理するのは非常に大変でしょう。

かといって、同じIDとパスワードを使いまわしすることは、セキュリティの観点から不適切です。こうした問題から解放してくれることが、IDaaSのメリットになります。

また、情報システム部門への負担が小さくなります。従業員が増減するたびにアカウントの追加やアクセス権を付与する必要がなくなり、定期的なバックアップ作業も不要になります。ハードウェアの更新やソフトウェアのバージョンアップといった業務もなくなるので、メンテナンスが楽になり他の業務に集中できるようになるでしょう。

デメリットは、サービスによっては連携できない場合があることです。特に社内システムと連携ができないと大変不便なので、導入前に確認してください。

また、新たなコストがかかるというデメリットもあります。特に利用人数が多いと料金も増えてしまいます。上記で挙げたメリットとトレードオフするかどうか、事前に考慮が必要です。

今こそIDaaSについて理解しよう

今回は、IDaaSについて基本的な知識をご紹介しました。デメリットはゼロではありませんが、これからビジネス活動を行っていくうえでIDaaSは役立つもの。もし検討されている担当者の方がいましたら、ぜひ三谷商事にご相談ください。専門知識を持ったプロフェッショナルが、どんな小さなご質問にもお答えします。

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