テレワーク導入企業には必須？セキュリティリスクを軽減するIDaaSの活用

最近では、多くの企業でテレワークが導入されています。これにより従業員の満足度向上など新しいメリットが生まれていますが、その一方でセキュリティ面でのリスクも生じています。そこで今回は、こうしたリスクを軽減するIDaaS（アイダース）についてご紹介します。

コロナ禍により広がるテレワークとクラウドサービス

新型コロナウイルス感染拡大により、多くの企業でテレワークが推進されています。すでに導入している企業は全体の47.5％で、これから導入する予定の企業もあわせると58.2％にのぼります。そのうち87.4％が在宅勤務を導入しており、オフィス以外での勤務が当たり前になりつつあるのが現状です。（出展：総務省・令和2年通信利用動向調査）

テレワークの拡大にともない、業界問わず広く活用されているのがクラウドサービスです。これまで多くの企業ではオンプレミスの社内システムが利用されていましたが、社員が自宅からでもアクセスできるようクラウド型のサービスが主流になってきました。

しかしテレワークの普及とクラウドサービスの利用増加にともない、多くの企業ではセキュリティ面の課題に直面しています。

テレワークがもたらすセキュリティの課題

テレワーク中の従業員は自宅のPCやモバイルデバイスからクラウドサービスにアクセスし、多くの場合、VPNで社内ネットワークを経由します。しかし大人数が一度にアクセスすることでVPNサーバーが圧迫されることから、直接接続することもあり、これによってセキュリティリスクが高まっています。

また、働く場所が複数になればなるほど、デバイス紛失の可能性も高まります。オフィスに据え置きされているPCしか使わないのであればリスクはありませんが、従業員が自宅以外の場所で作業をしたり、移動先にデバイスを持ち歩いたりすることにより、盗難や置き忘れなどの危険性が高まるでしょう。

こうしたリスクが増大するなかで、各種クラウドサービスのID・パスワードをいかにしっかりと管理するかが重要になってきています。

より安全なテレワークを実現するIDaaSの活用

このような問題を解決するために活用されているのが、IDaaSです。IDaaSとはIdentity as a Serviceの略で、利用している各種クラウドサービスのID・パスワードの認証、管理、連携など行います。

IDaaSを導入することにより、多要素認証やアクセス制御などのセキュリティポリシーの統一が可能です。また、どの従業員も一律に同様の情報にアクセスするのではなく、部署や役職などに応じて接続サービスをレベル分けもできるようになります。

また、IDaaSを導入することで新しい従業員のID発行や情報の変更、削除などがもれなく行えるようになり、アクセス権の更新情報なども残るようになります。モバイル端末からの認証も強化され、テレワークに付随して発生するセキュリティの問題を解決に導くということで、注目度が高まっています。

セキュリティ面のメリットは他にもあり、IDaaSのIPアドレス制限機能を活用することで、登録しているIPアドレス以外からのアクセスを制限します。これにより、従業員以外の人間が社内の重要なデータにアクセスできなくなり安全性を高めることも可能です。

さらに、アクセスログ機能を活用すれば、どの端末が、いつ、どのクラウドサービスにアクセスしたかも把握できます。そのため情報漏洩を防げます。 また、シングルサインオンができることも魅力です。IT部門に寄せられる「このサービスにログインできない」「パスワードを忘れてしまった」という問い合わせがなくなるうえ、社員一人ひとりも異なるクラウドサービスにそれぞれのIDとパスワードを入力する手間が省けます。

テレワークでも安心して業務を遂行するためIDaaSを導入しよう

テレワークが浸透するなか、多くのクラウドサービスか利用されています。その一つひとつのID・パスワードの厳密な管理を全従業員に強いるのではなく、IDaaSを導入して簡略化してみてはいかがでしょうか。セキュリティレベルも向上し、情報漏洩などのリスクも抑えることができます。

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