パスワードレスとは?基本的な知識と導入するメリットを解説!

パスワードレスとは?基本的な知識と導入するメリットを解説!

これまで、各種システムやサービスにログインするためにはIDとパスワードを入力することが当たり前でしたが、ここ数年でパスワードレスという新しい仕組みが取り入れられるようになりました。そこで今回は、パスワードレスとは何か、導入することでどのようなメリットがあるのかについてご紹介します。

パスワードレスとは?

みなさんも様々なシステムやサービスにログインする際、パスワードを求められたことがあるかと思います。パスワードとは特定の文字や数字、記号を組み合わせてユーザーを認証するための仕組みですが、今、パスワードレスという方法がトレンドになっています。

これはMFA(多要素認証)の一種で、ログインの際に知識情報・所持情報・生体情報のうち2つ以上を組み合わせて認証するシステムです。

知識情報とは、パスワードやピンコード、独自に決めた秘密の質問などを指しています。所持情報とはユーザーが所持している端末やハードウェアトークン、ICカードなどを指し、生体情報とは指紋や静脈、声紋などのことです。こうした情報をアカウントと紐づけることで、パスワードがなくともユーザーを特定することができます。

パスワード漏洩問題を解決するためのパスワードレス

現在パスワードレスが重要視されている背景には、パスワードが簡単に盗まれ、不正利用されてしまうという問題があります。パスワードが盗まれる理由は様々で、「複数のシステムやサービスで同じパスワードを使いまわしている」「覚えやすくするために単純なパスワードを設定する」「パスワードを忘れないようにメモなどを残している」といったことが挙げられます。

さらに、個人だけでなく企業でのクラウドサービス利用が増加し、一人が持つIDとパスワードの数が増えていることも関係しています。新型コロナウイルスの発生後は特に、リモートワークが増えたことで自宅でも業務に従事できるよう、オンプレミス型のサービスから乗り換える企業が増えています。

たくさんのパスワードが必要になればなるほど負担が大きくなり、つい使いまわしなどをしてしまうようになるものです。

しかし一度パスワードが漏洩すると、氏名や住所といった個人情報や、銀行口座やクレジットカード情報といった資産に関わる情報を不正に利用されてしまいます。また、一つのパスワード漏洩がきっかけで企業の機密情報にアクセスし、顧客情報や経営情報などを知られてしまうこともあるでしょう。

こうしたトラブルは頻発するものではありませんが、一度でも発生してしまうと大きな被害につながります。こうしたあまりにも多大なリスクを回避するためにも、パスワードレスが広まってきました。

MFA機能が備わったIDaaS

パスワードレスを実現するために、今、IDaaSが注目を集めています。IDaaSには「パスワードレスとは?」で説明したMFA機能が備わっているので、パスワード漏洩のリスクを軽減します。

特に企業において、パスワードレスを実現することで、従業員の業務効率を上げることも可能です。複数のシステムやサービスに個別のパスワードを設定し、それを定期的に変更した結果、うっかり忘れてしまうことは少なくありません。そのたびにパスワードを再設定したり、システム部門に問い合わせをしたりといった手間が発生しますが、こうした無駄を省けるでしょう。

またIDaaSを導入することで、SSO(シングルサインオン)により、一度の本人認証で複数のシステムやサービスにログインできるようになります。他にもアクセスできる端末を制限したり、リスクベース認証によって本人以外の認証を防いだりと、セキュリティレベルが上がります。

パスワードレスを導入してより安全な情報管理を実現する

あらゆる情報をオンラインで管理するのが当たり前となった今、どのようにしてセキュリティレベルを高めていくかは重要な課題です。より安全な管理を実現するための方法はいくつかありますが、まずはパスワードレスへの対応を検討してみてはいかがでしょうか。

パスワードレスについてのもっと詳しい情報や、パスワードレスを実現するためのIDaaSについて知りたいという方は、ぜひ三谷商事にご相談ください。多様なツールを熟知したプロフェッショナルが、多角的な視点でお客様の大切な情報を守る手段についてご提案します。

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