導入事例

建築資材販売および外壁・住設工事における販売管理、工事管理にe2-movEを活用

株式会社ユニコン様

建築資材の卸売のほか、外壁工事・住設工事などの施工を手掛ける株式会社ユニコン様(本社:島根県松江市)。当社が提供するERPパッケージ「e2-movE(イー・ツゥー・ムーヴ)」を採用いただき、島根県内企業におけるe2-movEの初導入事例となりました。

前システムで不具合が発生し、リプレースを決断

 ユニコン様では、建築資材販売や工事管理をはじめとした業務管理システムのリプレースにあたり、2023年7月、ERPパッケージ「e2-movE」を導入しました。
 今回のシステム導入を担当した取締役管理部長・春馬功治氏は、e2-movE導入に至る経緯について次のように振り返ります。
「自社用の業務管理システムとしては、1996年からCOBOLベースで開発したシステムを長年使用していました。それを一度、2019年の時点で新システムに入れ替えたのですが、売掛残高の金額が合わないなど、複数の不具合が出ました。ベンダー側での修正が完了するかどうかは不透明で、しかもインボイス制度の導入が迫っていたため追加の改修を行う必要がありました。そのような状況であれば、もはや他のシステムに切り替えたほうが良いだろうという結論に至りました」

ご担当者様写真

取締役管理部長
春馬 功治 氏

担当者様のコメント

今後、我々のように販売と工事を兼ねる業者が増加する流れがある中で、e2-movEを利用する企業間での情報共有などが促進され、ERPパッケージとしてさらなるアップデートを重ねていかれることを期待します。

販売管理と工事管理を兼ね備えた「e2-movE」を採用

 春馬氏が新システムへの切り替えを模索し始めたのは2020年秋。新システムについては、一から開発する形を取らず、既存のERPパッケージを活用することを視野に入れたとのこと。
「2019年の前システムは、開発されたシステムに私たちの側がオペレーションを合わせる形を取りました。しかし、オペレーションをシステムに合わせるのであれば、既存のパッケージでも同じことですし、既に実績のあるパッケージであればシステム開発に比べて不具合も少ないだろうと考えました」
 こうした状況下で、Web検索の際にe2- movEの存在を知ったと春馬氏は語ります。
「e2-movEの採用に至った一番の要因は、資材販売の管理と工事の管理、この両方ができることでした。販売管理のパッケージは数多くあります。また、建設会社や工務店向けの工事管理のパッケージも存在します。けれども、我々のような資材販売と工事の両方を取り扱う会社に適したパッケージは、e2-movEが一番だと感じました」
 検討の際には、他社製品として2社のERPパッケージを比較検討したと春馬氏は語ります。
「A社の場合は、問い合わせた時点で、ある企業に向けて販売管理に工事管理を加えたカスタマイズを進めているとのことでしたが、結局は実現できなかったという回答が返ってきました。B社の場合は、詳細を検討する以前に予算的に見合わないところもあり、候補から外れました」

業務風景

会計処理における信頼性回復と業務効率化を実現

 2021年10月の三谷商事への発注を経て、2023年7月にe2-movEをカスタマイズした新システムが本格稼働。導入後の様子を、春馬氏は次のように語ります。
「30年近く同じベンダーのシステムを使ってきたわけですが、e2-movEを導入して、操作メニューなども大きく変わりました。だから、現場が相当混乱することも覚悟していたのですが、実際には大きな混乱はありませんでした。実績のあるパッケージだけに操作性も優れていると感じました」
 前システムで悩まされた売掛残高の問題も解消されたとのことで、春馬氏は「ビジネスの根幹を成す部分なので、信頼性のある数字が出るようになったことが一番ありがたいと感じています」と語りつつ、他にも「経理面では、振込データや売上データをe2-movEから取り込めるようになりました。これまでは手入力でしたので、かなりの業務効率化になりました。さらに今回のe2-movE導入で、在庫管理も行えるようになりました」と改善されたポイントを挙げました。

勤怠管理システムにより工事ごとの 原価・利益の把握も可能に

また、経営面でのメリットも生じているとのことで、「工事会計の機能が使えるようになったことと、e2- movEと併せて導入した勤怠管理システム・ShiftMAX(シフトマックス)により労務費の算出が可能になったことで、工事ごとの原価・利益を把握しやすくなりました。これは経営視点でも大きな一歩だと感じています」と評価しました。
 今回の導入を振り返って春馬氏は、「要件定義の段階で感じたのは、三谷商事さんは『できることとできないことの区別を即答してくれる』という印象でした。工事会計などを含めて我々の業務にも精通しており、組織としての導入ノウハウがあると感じました。私からの無理難題にもよく応えていただきました(笑)」と笑顔を見せました。
 今後に向けては、「様々な取引における紙ベースの工程をデジタル化していきたいと考えています。例えば、納品書の電子化や、お客様からの発注をアプリなどで受け付けることができないか、といったことを検討しています」と展望を示しました。

株式会社ユニコン

  • 所在地
    島根県松江市東朝日町29
  • TEL
    0852-24-1616
  • URL
    https://www.web-unicon.co.jp/
  • 設立
    昭和22年9月
  • 事業内容
    インテリア商材の販売・施工、 塗料・接着剤・木工用資材・看板用資材・塗装用関連資材の販売、 住宅設備・建材の販売・施工、 ビル・マンション建材の販売・施工、MADOショップ、交通安全施設工事、情報関連機器販売
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営業担当よりひとこと

 お褒めと激励のお言葉、ありがとうございます。「導入時混乱が生じなかった」と、仰って頂きましたが、それは全ご指導・研修の場に推進責任者である春馬部長が出席頂き、先頭になってユーザーの質問に答えて頂く、その姿勢を見せて頂いたこと、に尽きるかと存じます。私はその時に、このシステム導入の成功を確信致しました。

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  • 情報システム事業部
    パッケージビジネス推進部
    金牧 達也

当社SEよりひとこと

 皆様の貴重なお時間とご意見、多大なご協力をいただけたことが、今回のプロジェクト成功に繋がりました。本当に有難うございました。
 これからもチーム一丸となって、貴社の課題解決に取り組んでいきたいと思いますので、よろしくお願い致します。

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  • システム部
    パッケージシステム課
    前列   玉井 美里
    後列(左) 永宮 暢幸
    後列(右) 大森 有美