導入事例

建設・工事業向けERPパッケージ「e2-movE」導入により原価管理・財務管理を一本化

瀬戸建設株式会社様

神奈川県を中心に住宅や一般建築の設計・施工を手がける瀬戸建設株式会社様(本社:神奈川県小田原市)。当社が提供する建設・工事業向けERPパッケージ「e2-movE(イー・ツゥー・ムーヴ)」を導入いただきました。

原価管理ソフトと財務管理ソフトの 不整合からシステム刷新を検討

 明治40年(1907年)の創業から110年以上の歴史を重ね、「人にやさしい家づくり」をモットーに、住宅から商業施設、介護福祉施設まで幅広い分野の建築を手がける瀬戸建設株式会社様。同社は、2024年1月に建設・工事業向けERPパッケージ「e2-movE」を導入しました。
 今回のe2-movE導入の責任者を担当した管理部・森洋介氏は、導入に至る経緯について次のように振り返ります。
「以前のシステムは2010年頃に導入したのですが、原価管理ソフトと財務管理ソフトという二本立ての構成になっていました。ところが実際に原価管理ソフトで集計した金額と財務管理ソフトで集計した金額を突き合わせてみると、金額が一致しないという事象が頻発しました。1円のミスも許されないのが経理業務ですから、毎月の締め作業の際には長時間の確認・修正作業に追われるという状況が続く中で、2021年頃にシステムの入れ替えを検討し始めました」

ご担当者様写真

管理部 取締役 部長
森 洋介 氏

担当者様のコメント

営業担当・開発担当の方が、全ての工程においてお客様目線でいろいろと相談に乗ってくださいました。一番知りたい情報を早いタイミングで発信していただき、非常にありがたかったです。

画面の操作性と業務との親和性からe2-movEを採用

 今回の導入においては「原価管理と財務管理の二つのソフトで行っていた処理を一つに統合する」ことを主眼として製品の検討を開始。製品採用までのプロセスでは、4社の製品を比較したとのこと。
 e2-movEの採用に至ったポイントについて、管理部・石川諒氏は、「4社の製品の中で、e2-movEが入力画面などをはじめとしたユーザーインターフェースに関して以前のシステムと大きなギャップがなく、我々にとって一番使いやすい製品だという印象を受けました。また、経理処理に関しても弊社の業務に馴染みやすい仕様になっていると感じました」とコメント。
 さらに森氏は、「こちらからの問い合わせに対して、担当者の方から細やかなフォローがあったことも大きな要因になりました。とても誠実な対応で『この会社なら大丈夫』ということが決め手になりました」と語りました。

業務風景

原価管理と財務管理が一本化され業務負担が大幅に軽減

 2024年1月1日よりe2-movEの稼働がスタート。今回の導入で生まれた成果について、森氏と石川氏は次の点を挙げました。
「本当に『便利になった』『楽になった』というのが実感です。毎月作成していた試算表もボタン一つで完成しますし、業務の負担が半減しました。以前のように分厚いファイルを広げて『どこが間違っているのだろう?』と、3日も4日も数字を確認する作業が続くこともなくなりました。それが最大の成果だと感じています」(森氏)
「システムが一本化されたことで、手形の支払処理などに関しても以前のシステムより使い勝手が向上したという声を聞いています。業者さんへの支払を管理する表も見やすくなりましたし、複雑な仕訳をしなくてもよくなったことも大きな変化ですね。ほかには、以前のソフトは専用のパソコン端末にインストールされていたので、作業のたびに席を移動して端末を起動する必要がありました。それが今回のe2-movEはクラウド版を利用しているので、環境を選ばずアクセスできるのも便利な点だと感じています」(石川氏)

請求書処理や支払処理に関する業務のデジタル化も視野に

三谷商事からの提案を振り返って森氏は、「こちらから好き勝手言わせてもらった要望を忍耐強く聞いていただきました(笑)。質問に対する回答のレスポンスもとても早くて助かりました」と総括。石川氏は、「基本的にはパッケージソフトであるe2-movEに弊社側の業務を寄せていく必要があったのですが、弊社として『ここだけは譲れない』という業務処理もありました。そういった部分に関しては、カスタマイズして弊社が使いやすい形にしてご提供いただけたこともありがたかったです」と振り返りました。
 今後について森氏は「外部の業者さんからの請求書処理に関する流れをデジタル化できればと考えています。建設業界の課題として、高齢の親方が営む小規模の工務店も多く、なかなかデジタル化を進めるのが難しいという事情もあります。それでもやはり紙ベースでの請求書管理の煩雑さが解消されるのであれば、電子契約などと併せて推進する価値のあることだと感じています」と語りました。
 また、石川氏は「並行して業者さんへの支払処理などもデジタル化できればと思います。e2-movEを導入してから経理・会計の処理が大きく改善されてきているので、今後デジタル化する業務処理に関してもe2-movEに一本化する形で取り込めれば、さらなる業務効率化が進むのではないかと考えています」と展望を語りました。

お客様よりひとこと

導入後のバックアップ体制も整っていると感じています。分からないことがあれば丁寧に対応してくださり、問い合わせにはスピード感のある回答をいただき、大変助かっております。

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  • 管理部
    石川 諒 氏

瀬戸建設株式会社

  • 所在地
    神奈川県小田原市久野2267
  • TEL
    0465-34-7711
  • URL
    https://www.setoken.co.jp
  • 設立
    1907年(明治40年)
  • 従業員
    78名
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営業担当よりひとこと

 システム刷新にあたりe2-movEを採用頂き、誠にありがとうございます。管理部様の全面的なご協力のお陰でスムーズにシステム導入ができましたこと、大変感謝しております。今後も信頼されるパートナーとして、メンバーが一丸となり、業務改善につながるご提案を進めて参ります。

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  • 情報システム事業部
    東京支店
    中野 千枝美

当社SEよりひとこと

 e2-movE導入にあたり、森部長を始め貴社の皆様には多大なご協力をいただきました。本当にありがとうございました。導入後もe2-movE機能を積極的にご活用いただき大変嬉しく思います。今後も貴社のお役にたてるようサポート・ご提案を全力で行ってまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします。

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  • 情報システム事業部
    システム部
    パッケージシステム課
    玉井 美里