導入事例

基幹システムの導入により、情報管理の標準化と業務の効率化を実現

東邦電気産業株式会社様

 様々な施設における、電気・空調設備工事を手掛ける東邦電気産業株式会社様(本社:京都市中京区壬生御所ノ内町32番地)。当社が提供する建設・工事業向けERPパッケージ「e2- movE(イー・ツゥー・ムーヴ)」を導入いただきました。

拠点や担当者により情報管理の 方法にバラつきが生まれていた

工場施設や学校施設、文化施設ど、街を支える様々な場所で、電気設備工事及び空調設備工事を手掛ける
東邦電気産業株式会社様。全国に10拠点を持つ同社では、2020年5月にe2-movEを導入されています。
 経理・購買部にて基幹システム導入を先導した中川靖弘氏は、2018年に入社した直後から、どのようなシステムを選ぶべきか検討を始めたとのこと。というのも、当時は情報管理において人的ミスや属人化の問題が生じていたうえ、工事が終わった後に事後報告として情報が入力されるため、こまめな確認ができずリアルタイム性に欠けていたそうです。
「弊社には10 拠点ありますが、それぞれの担当者が独自のローカルルールのもと、エクセルによる情報管理を行っていました。そこで新たに基幹システムを導入し、業務の効率化と標準化、そして経営情報の可視化を
図ろうと考えました」

ご担当者様写真

東邦電気産業株式会社
執行役員 経理・購買部長
中川 靖弘 氏

担当者様のコメント

標準機能が豊富な e2-movE に、弊社の業務に合わせて数々のカスタマイズを加えて導入したことにより、複数の課題が解決しました。導入は間違いのない選択だったと思います。今後もより深く活用するため、引き続きご支援をお願いしたいです。

工事業で必要な機能が標準装備 されており活用シーンが想像できた

 基幹システムを導入するにあたりまず行ったのは、一つのサーバーで資材管理や発注管理・進捗管理を行うなど、要件をまとめることだったそう。その後、展示会などで情報を収集し、2019年3月に3社によるコンペを開催されました。コンペでは機能の詳細はもちろん、メーカーとしての信頼性、継続的に利用していくためのコスト感、導入前後のサポートなど総合的にチェックしたと振り返りました。
 特に機能性で注目したのは、日々の業務で必要な工事登録や受注管理、発注依頼入力など。また、導入すれば長期的に使用していくため、しっかり信頼関係を結べる企業を選びたいと考えたと語りました。
「e2-movEは、パッケージの標準機能として使える領域が他社より多かった点が高評価でした。また、工事
番号親番での合計機能が標準であることや、発注書の注文番号を工事番号に紐づけて管理できることなど、実
際の業務で使うシーンを想像したときに便利な機能が多かったです」

業務の効率化と標準化を実現し リアルタイムでの進捗確認が可能に

コンペの結果e2-movEの導入が決定してからは、三谷商事の担当者とコミュニケーションを繰り返し、よ
り実用的な形に近づけていきました。「担当の方は弊社の事業を深く理解し、業務内容に精通していたと思います。初めてのシステム導入ということで質問や要望を累計194件も送りましたが、 それらにスピーディに回答していただき助かりました」
 e2-movEが導入されてからを振り返ると、それまで行っていたエクセル入力が一切不要になるなど、様々な変化があったそう。なかでも最大の改善点として、EDI データの取り扱いにかかる時間が大幅に削減され、業務が効率化されたことを挙げました。
 拠点ごとのローカルルールもなくなり、情報管理の方法が標準化されたため、誰が見ても原価や進捗状況を一目で把握できるようになったのも大きな変化だったとのこと。工事が終わってから情報を入れるのではなくこまめに入力されるようになったため、リアルタイム性も改善したと語りました。

e2-movEに対する習熟度を上げ て入力した情報の「活用」を目指す

e2-movEの導入から約1年、少しずつシステムに慣れてきたそうです。次に目指すのは、導入フェーズから活用フェーズへの移行だと話します。これを実現するために行ったことが、「e2-movE活用の手引き」の作成です。
 この手引きには、どのメニューをチェックするとどのような情報が見られるか、担当者によってどのメ
ニューを見るべきかなどがまとめられています。これを活かして一人ひとりの習熟度を上げ、過去情報をスムーズに照会できるようになることで、e2- movEをより深く活用していきたいと話しました。具体的にどんな照会をするかには、次のように回答されました。
「過去に行った工事と似ている工事を行うとき、前の工事で使った材料や発注した業者、コストの詳細などを確認します。e2-movEでこうした情報をすぐにチェックできるようになることで、担当者の負担を減らすことが可能です」
 これまでは情報を入力することに注力していましたが、今後は入力した情報をどう活用していくかを重視していくそう。事前に立てた予算と実績にずれが生じていないか、予測していた利益率はどのくらい達成できたかなど、入力した情報をデータとして分析して初めて、e2- movEを導入した本当の成果が出せるようになると考えているそうです。
 とはいえ、こうした変化はドラスティックに起こるわけではなくグラデーションで変わっていくもの。急いて進めるのではなく、少しずつ活用を広げていこうと思うと語っていただきました。

東邦電気産業株式会社

  • 所在地
    京都市中京区壬生御所ノ内町32番地
  • TEL
    075-811-7131
  • URL
    https://www.toho-denki.co.jp/
  • 設立
    1955年3月1日
  • 事業内容
    電気設備工事/空調設備工事/給排水・衛生設備工事/工場インフラ工事 他
  • 従業員
    120名(2021年4月1日現在)
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営業担当よりひとこと

 東邦電気産業様のシステム導入に携わらせて頂きました事、光栄に存じます。5年、10年と月日が経過した後に、「あの時三谷商事に任せて間違いなかった」と言って頂けるよう引き続きお客様目線での対応を心掛けたいと思います。

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  • 情報システム事業部
    関西支店 京都営業所
    杉山 憲司

当社SEよりひとこと

 東邦電気産業様の多大なご協力のもと、スケジュール通りに無事カットオーバーを迎えられたことを大変嬉しく思います。
 今後もシステムをよりご活用いただくために、全力でサポートさせていただきます。

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  • システム部
    前畑 雄飛 立尾 昌彦
    パッケージビジネス推進部
    定永 徹