学校法人中野学園明治大学付属中野中学・高等学校様

コロナ禍をきっかけに、中高生のI CT教育が大きく進展しています。今回は、学びを支える教員用PCのリプレース（入れ替え）を行った明治大学付属中野中学校・高等学校様の事例をご紹介します。

生徒用端末でも導入予定だったAutopilotの導入を決定

　大学付属の中高一貫校として、将来を見据えた学びを約束する男子校・明治大学付属中野中学校・高等学校様。生徒の約8割が明治大学へ進学し、部活動や海外留学、資格の取得に励むといいます。
　今回は教員150名が使用するPCのリプレースを実施しました。ノートPC103台を新規導入したほか、運用中のM365環境にて、Microsoft365 A3ライセンスを150契約。ライセンスを活用してIntune＋Autopilotを導入しました。
　担当した三島裕介氏（法人総務主任）は、新しい環境を整えた経緯を次のように振り返ります。
「もともとは既存のAcronisでクローニングを行う予定でした。しかし、マスタPCの作成には時間も費用も掛かりますし、新任教員が着任した際に新規PCを購入すると、同じクローニングが使用できないなど、多くの課題がありました」
　そこで、2025年度から生徒用端末でも運用予定だったAutopilotの導入を決めました。
「本校は、生徒用端末と教員用端末で管理者が異なります。マニュアルをある程度一本化することで、包括的に管理できるシステムへ移行できると考えました」

法人総務主任
三島裕介氏

担当者様のコメント

Intune＋Autopilotの運用は環境面でメリットを感じていましたが、実際に活用してみると自由度が高く、扱いやすかったです。三谷商事さんには私たちのICTレベルに合わせたご提案をいただき、感謝しています。

こちらをクリックすると「システムイメージ」が拡大表示されます。

生徒・教員用端末をクラウド化し、より先進的な教育環境へ

　導入にあたっての方針を、三島氏は次のように語ります。
「本校は、生徒のICT教育の基盤を中高でしっかりと築き、大学進学後は専門的な学びに身を投じて自身の能力を伸ばしてほしいと考えています。今回、生徒・教員用端末をクラウド化したことで、より先進的な学びを提供できる環境が整いました。今後はこれらを活用し、生徒の学びを支える授業や教室をICT教育と連動した学習へとさらに発展させていく予定です」
　事務的な視点では、今回のリプレースが旧端末の洗い出し作業に役立ったといいます。
「旧端末はセキュリティが万全ではない状態です。今回、端末情報を一新したことで管理者がすべて把握できるようになり、学校のセキュリティが格段にレベルアップしました」

管理者側の負荷が減り事務コストの削減へつながった

　導入前はAutopilotの設定が管理者にとってどの程度の負担になるかを懸念していたと、三島氏は振り返ります。
「実際に操作してみると、マニュアルさえ作成すれば新任教員でも対応できると感じました。そうなると設定にかかる管理者側の事務コストが大幅に削減されます。加えて、端末の初期化もIntuneを利用すれば比較的簡単です。課題があるとすればプリンターのドライバなど一部のアプリが対応できないことですね。しかし作業的に難しいものではありませんから、大きな問題とは捉えませんでした」
　スムーズにリプレースできたため、ユーザーである教員から違和感や疑問を訴えるような状況も生じなかったといいます。
「Windowsアップデートに対する懸念はありますが、万が一トラブルが発生しても、長年付き合いのある三谷商事さんにサポートいただけるので安心です」

生徒たちの学びに役立つ施設・環境の整備に向けて

　導入後は、想像以上に「事務コストが削減できた」と喜びを語る三島氏。
「三谷商事さんは本校のICTレベルや環境を深く理解してくださっています。今回のリプレースも、どこまで対応可能か吟味した上でご提案いただき、とてもありがたかったです」
　今後は教科ごとに私物デバイスを持ち込んで授業を展開する際でも、Intuneで制御できると見込んでいます。
「教員用端末は講師の入れ替えなどで所持者が変わる場面もあります。初期化に対応しやすいのは大きな利点となりそうです」
　より先進的な学びを充実させるため、最新の情報にも知見を広げる三島氏。「今後も生徒たちの学びに役立つよう施設・環境を整えていきたい」と将来を見据えました。