導入事例
教育システム刷新で実習環境の強化と運用負担軽減を両立
名古屋文理大学/名古屋文理大学短期大学部様
名古屋文理大学および名古屋文理大学短期大学部様では、稲沢・名古屋の2キャンパスで運用してきた教育系オンプレミス環境を刷新。BCPとクラウド化を軸に再設計し、実習環境と運用効率を同時に高めた取り組みについてお話を伺いました。
サーバ環境と 情報実習室環境の課題
名古屋文理大学および名古屋文理大学短期大学部では、稲沢・名古屋の2キャンパスで教育系システムを運用しています。
教育システムの更新を検討し始めたのは、前回リプレースから約5年半が経過した2022年後期のこと。当時はキャンパスごとに4台以上の物理サーバとUPSを設置し、ネットブート型のクライアント管理システムを利用していました。
名古屋文理大学短期大学部・図書情報センターの平林泰氏は「基本的にずっとオンプレミスで管理してきました。計画停電時にはシステム担当者が出勤して対応する必要があり、物理サーバ前提の運用負担が大きかった」と振り返ります。
実習環境にも課題がありました。名古屋文理大学・図書情報センターの稲垣美帆氏は「Mac端末の情報実習室が1室のみで、Adobe系ソフトを使うデザイン・音楽系の授業が集中。授業で埋まると自主課題に利用できないという声が多く寄せられていました。また、高性能PCを増設したくても、情報実習室のキャパシティが足りず、置き場所がない状況でした」と話します。サーバのクラウド化も検討していましたが、「名古屋キャンパスの回線が1Gbpsで、授業に影響が出ないか心配でした」と語りました。
名古屋文理大学短期大学部
図書情報センター
平林 泰 氏
BCP重視とクラウド化を リプレースの大方針に
今回の更新では、BCP(事業継続計画)を重視した構成への見直しを大きな方針としました。平林氏は「建物や設備のリスクも考えると、サーバを学内に置き続けるのは不安があり、データセンターへの移設を前提に検討しました」とコメント。
オンプレミス脱却を念頭に置きつつ、起動方式は複数製品を比較し、採用したのが、ローカルブート型の「Virtual Recovery 2」でした。
「ネットブート型は管理サーバを学内に置く必要があり、クラウド化と両立が困難。ローカルブート型はサーバを外に出せて、導入コストも抑えられました。また、実際にデモを見せてもらい、運用イメージが具体的につかめたことも決め手です」と平林氏は評価しています。
サーバはデータセンターに機器を預けて運用するハウジング運用へ移行。2キャンパスのドメインも統合し、教育系サーバの台数削減も実現しています。回線への不安に対しては、「もし速度が足りなければ学内にNASを設置する案も事前に提案してもらいました。結果的に不要でしたが、備えがあることで安心して進められました」と語りました。
デザインや音楽系の科目で利用するMac情報実習室
情報実習室の用途別運用および 利用率向上を実現
その後、2023年12月にサーバの入れ替えを実施。2024年2月から情報実習室の更新を順次進めました。
現在は、情報実習室を用途別に分けて運用中。高性能PCが必要な専門授業向けと、標準的なリテラシー教育向けに分離しています。平林氏は「学年や科目によって必要なスペックが違います。基礎科目は標準機、制作や開発は高性能機と整理しました」と説明します。
Mac端末も増設。稲垣氏は「Macの台数が増えたことで、時間割を組む際の余裕が出ています。授業と自主利用の両立がしやすくなりました」と話します。
図書館のブラウジングコーナーには高性能PCとデュアルモニターを設置。大学は「情報実習室が使えない時間でも利用できる制作環境を用意したいと考えました。更新後は明らかに利用が増え、図書館に来る学生も増えています」とコメント。さらに、短大部は「履修学生が一部屋に収まる形で授業を展開できるようになった点も大きいです」と評価します。
制作、開発等で利用する高性能Win情報実習室
BYOD時代でも高性能情報実習室の 必要性を考慮した構成に
運用面でも改善が進んでいます。個人の設定やデータを学内サーバに保存し、どのパソコンからでも同じ環境を使えるようにする従来の移動プロファイル運用では、データ量の差によってログイン時間にばらつきが出ていました。平林氏は「ログインが終わらず、授業開始が遅れることもありましたが、標準プロファイル運用として常に同じプロファイルを読み込むことで、ログイン・ログアウトがかなり短縮されています」と語ります。
教育系サーバをデータセンターへ移設したことで、「UPSが不要になり、サーバ室の管理負担や電気代も削減できました。計画停電対応から解放された点はとても大きいです」と平林氏は評価。メンテナンスも夜間中心で、「学生への影響を抑えて作業できています」とのこと。
今後はCYOD(大学が用意した複数の端末から学生が選んで使う)・BYOD(学生が自分の端末を持ち込んで使う)の推進も視野に入れていますが、平林氏は「それでも高性能環境の情報実習室は必要です」とし、「個人端末では性能やライセンスの面で難しい授業もあります。高性能PCを重点配置した情報実習室は、これからも教育基盤として整備したいと思います」と今後を見据えた方針を語りました。
今後のBYODを見据えたノートPC情報実習室
お客様よりひとこと
導入途中の仕様変更や細かな要望にも柔軟に対応していただき、現場に合った情報実習室環境を整備できました。学生の利用も増え、実習環境の改善を実感しています。
- 名古屋文理大学
図書情報センター
稲垣 美帆 氏
名古屋文理大学/名古屋文理大学短期大学部
- 所在地
- 名古屋文理大学 愛知県稲沢市稲沢町前田365
名古屋文理大学短期大学部 愛知県名古屋市西区笹塚町2-1
営業担当よりひとこと
この度は、学内の各PC教室への機器納入およびセットアップをお任せいただき、誠にありがとうございました。学生の皆様が毎日利用される大切なPC環境ですので、トラブルなく快適に活用いただけるよう日々努めております。今後も、何かお困りごとがあれば迅速に対応いたしますので、お気軽にご相談ください。
- 情報システム事業部
中部支店
吉田 広輝
SE担当よりひとこと
導入にあたりご尽力頂き有難うございました。導入後は、年次2回の更新作業を皮切りに安心して利用できる環境づくりをモットーに柔軟な対応力とスピードを重視しあらゆる面で活躍させて頂きます。いろ
いろとご意見をお聞かせください。日々ご期待に添えるよう精進致します。
- 情報システム事業部
テクニカルソリュー
ション部 中部TS課
倉橋 重憲


担当者様のコメント
今回のシステム更新で、オンプレ運用やログイン遅延など長年の課題を複数解消できました。本学の教育方針や運用実態に合った提案をいただき、安心して移行できました。