導入事例

「無線LAN整備」「授業支援システム刷新」など、教育研究システムのリプレースを実施

近畿大学九州短期大学様

社会の諸課題に取り組む人材を育成し、職業人として地域社会に貢献できる実学教育を通して各種資格の取得を支援する近畿大学九州短期大学様(福岡県飯塚市)。2023年度から24年度にかけて教育研究システムのリプレース(入れ替え)を実施しました。

BYOD対応に向けて アクセスポイント不足を解消したい

 生活福祉情報科と保育科の2学科および通信教育部を有する近畿大学九州短期大学様。2023年度から24年度にかけて「全館ネットワーク更新および無線LAN整備」「BYOD対応」「授業支援システム刷新」「サーバー入替」などを中心に、教育研究システムのリプレースを実施しました。
 今回のリプレースを担当した二摩修司教授(学長補佐/生活福祉情報科教授)は、リプレースに至る経緯について次のように振り返ります。
「今回のリプレースにおける大きな変化の一つは、学内の無線LANのアクセスポイントを増やしたことです。以前はアクセスポイントが少なく、無線LANへの接続自体についても不具合が発生することが多々ありました。既に2022年度から学生が自分のパソコン端末を持ち込むBYODを開始していましたので、1人1台の端末持ち込みに対応できる環境という意味でも、アクセスポイントを増設する必要性を感じていました」

ご担当者様写真

学長補佐/生活福祉情報科教授
二摩修司 氏

担当者様のコメント

いつも誠実にご対応いただいたこと、IT知識が少ない人間にも丁寧にご説明いただいたことが印象に残っています。利用説明書などのマニュアル類もとてもわかりやすく、大変感謝しております。

どの教室に端末を持ち込んでも スムーズに受講できる環境を目指す

 新システムへのリプレースの検討が始まったのは2022年度のこと。新システムにおいて重視したポイントとして、二摩教授は次の点を挙げました。
「私自身としては教職であるので、まず授業がしやすい環境を整備するということを一番に考えました。先ほどのBYOD対応に関して、学生がどの教室に端末を持ち込んでもスムーズに受講できる環境を整えたい。それが最優先事項でした」
 仕様の検討後、複数社への見積を経て、三谷商事への発注が決定。発注に至ったポイントして二摩教授は、「一つはコスト面で、こちらの予算内に収まっていたこと。もう一つは三谷商事さんの実績ですね。GIGAスクール構想に関連した案件や、多くの大学でのシステムリプレースの実績を評価させていただきました。また、発注後のプロジェクト進行の際にも、ITにあまり詳しくない本学のメンバーに対してもわかりやすく説明してくださいました。我々が利用する際のマニュアルについても以前より格段に読みやすくなりました」と語りました。

学校風景

授業支援システムの刷新により 場所を選ばない情報共有を実現

 新システムは、2023年度に部分的な稼働がスタートし、2024年度に本格稼働。リプレース後の変化について、二摩教授は次のように評価します。
「無線LANのアクセスポイントは学内のどこからでも繋がるようになりました。BYODについても学生自身が自分のパソコンを使いこなせるようになり、1人1台ずつ端末を持参して授業を受けています。大学としてパソコン室に設置していた50台程度の端末は全て撤去しました。そこが以前との大きな違いだと感じています」
 授業支援システムについては以前使用していた製品から変更し、今回新たに「WebClass(ウェブクラス)」を採用。この変更について二摩教授は「以前の授業支援システムを使用していたときはもう少し多機能なもののほうが望ましいと思っていたのですが、今回導入したWebClassは機能が豊富になり、動作も速くなりました。主に学生に対する授業資料の提示や学生からのレポート提出の際に活用しています。学生は教室にいないときでも、場所を選ばず様々な情報にアクセスできるようになったのがメリットだと感じています」と語りました。

クラウド環境のさらなる整備や IDの統合なども視野に

サーバー関連については、前システムの時点で仮想基盤を導入していましたが、今回はこれに加えて学内に残っていたファイルサーバーを全てクラウドに移行することも実現しました。このクラウド移行に関して二摩教授は「例えば地震などの災害時でも、クラウドにデータがあれば安定的に運用を維持できるというのが一番のメリットではないかと考えています」とし、「個人的には今後、ファイルサーバー以外のサーバーについてもなるべくクラウド化する方向で進めていければと考えています」と展望を示しました。
 さらに、「課題としては、BYODを始めたことで学生が使用する端末の機種が多岐にわたるようになったので、入学後の初期設定などで我々がサポートするときの労力が増えました。今後、学生が購入する端末の機種を何らかの形である程度統一できないかと模索しているところです」とコメント。さらに「ID運用の面で言うと、現在学生には複数のI Dが割り振られているのですが、それらのIDが統合できれば、いろいろな場面での利便性も向上するのではないかと考えています」と将来を見据えました。

近畿大学九州短期大学

写真

営業担当よりひとこと

 この度は貴学の教育研究システム更新に携わることが出来て、非常にうれしく思っております。
 過去の環境より良くなったとご評価いただけることは非常に励みになります。
 今後も貴学のICT環境のご支援ならびに今後の課題対策に引き続きご対応させていただきます。

写真
  • 情報システム事業部
    福岡文教営業所
    清水 信之

当社SEよりひとこと

 教育研究システムのリプレースに携われたこと、光栄に存じます。貴学の課題解決のお役に立つことができ、大変うれしく思います。
 引き続き、システム運用や課題解決等、お力になれるようサポートして参ります。
 今後ともよろしくお願いいたします。

写真
  • 情報システム事業部
    テクニカルソリューション部
    福岡TS課
    山本 茂裕