株式会社宝来社

株式会社宝来社様

商業施設やイベントの設計デザイン・施工などを手掛け、創業90年以上の歴史を有する株式会社宝来社様（本社：富山県富山市）。当社が提供するERPパッケージ「e2- movE（イー・ツゥー・ムーヴ）クラウド版」を導入いただきました。

基幹システムの保守が困難となり新システムへの移行を検討

　商業施設やイベントの設計デザイン・施工などの空間プロデュースを主な業務とする株式会社宝来社様。見積や請求をはじめとした物件管理用の基幹システムを刷新するため、2020年6月、ERPパッケージ「e2-movE クラウド版」を導入しました。
　代表取締役・荒井洋平氏は、e2-movE導入に至る経緯について次のように振り返ります。
「導入以前は、見積・売上・請求などの業務に関して、データベース管理ツールのFileMakerで開発したシステムを使用しておりました。社内の要望を取り入れつつカスタマイズを重ねていたので使い勝手は良かったのですが、このシステムの開発・保守をできる人材が不在となってしまいました」
　こうした事情もあり、2019年6月に新システムへの移行を検討開始。まず市販の業務系ソフトが候補に挙がりました。
「当社の場合、数百円程度の商品から1億円を超える大型案件まで、売上額に大きな幅があります。また、市販のソフトは建築系か、物品管理系かのどちらに比重が偏っており、当社の業務内容に対応できるソフトがなかなか見つかりませんでした」

代表取締役社長
荒井洋平氏

担当者様のコメント

e2-movEのカスタマイズは三谷商事さんと当社との共同作業として進めていく部分が大きかったと思いますが、打ち合わせなどの席に真摯に臨んでいただいたことが印象に残っています。

見積業務の煩雑さが課題。使い勝手とデータ資産を継承

　システム導入プロジェクトの責任者を担当した総務担当・古野敦子氏は、e2-movE導入以前の業務に関して次のような課題を感じていたと語ります。
「課題として感じていたのは、見積業務の煩雑さです。見積データもFileMakerで作成していたのですが、お客様の中にはExcelデータでの見積書をご希望する方もいらっしゃるため、その都度担当者がExcelで独自に見積書を作成するという手間が発生していました。また、こうしたExcelの見積をFileMakerのデータに統合する際、合計金額しか登録されていないケースなどもあり、経営資源としてのデータ管理が不十分になっていた部分もありました」
　以上の要件や課題をふまえ、新システムの方針として掲げられたのは「FileMakerで構築した旧システムの機能が使用でき、一般社員が使用する見積や売上伝票(原価票）の作成は使いやすいEXCELを使用し、事務部門は効率よくデータの蓄積・活用できるシステム」でした。

業務に応じたカスタマイズ性とランニングコストが決め手に

　新システムの選定に向けて、三谷商事を含めた3社に対しプレゼンテーションを依頼。e2-movEについては、業務内容に応じて個別にカスタマイズできる点を評価いただきました。
「3社を比較した際、三谷商事さんのe2-movEはカスタマイズできるという点が大きな決め手になりました。特に、見積のフォーマットに関してExcelベースでカスタマイズできたことが非常にありがたかったですね。
　また、コスト面に関しても、初期のカスタマイズ費用は発生するものの、ランニングコストを含めた長期的な費用ではメリットが感じられたこともe2-movEを選択したポイントになりました」（荒井氏）
　2019年10月に三谷商事への発注が決定し、2020年6月にe2-movEをカスタマイズした新システムが本格稼働しました。
「以前のシステムがOSとのギャップで動作不良を起こすようになっていたので、早い時期での入れ替えを三谷商事さんにお願いしました。こちらの意向を把握して、約半年で稼働を実現していただきました」