導入事例

マイクロソフト「AD」「WSUS」導入で 社内ネットワークの一元管理を実現

株式会社ブンカ様

 印刷業を祖業とし、販売促進・企業PRといったセールスプロモーションのプロフェッショナルとして70年以上の歴史を有する株式会社ブンカ様(本社:大阪府大阪市)。マイクロソフト「Active Directory(以下、AD)」および「Windows Server Update Services(以下、WSUS)」の導入をお手伝いさせていただきました。

大阪・東京に展開する社内ネット ワークを一元管理したい

 大阪市に本社を構え、東京に支社を展開している株式会社ブンカ様。約120名の従業員の皆様が使用する端末をはじめとした社内ネットワークを効率的に一元管理するために、2019年4月に「AD」と「WSUS」を専用サーバーを含めて導入しました。
 コンピュータアカウントやユーザーアカウントを一元管理する「AD」と、マイクロソフトソフトウェアの更新プログラムを一元管理する「WSUS」。この2製品を導入するに至った経緯について、システムサービス課・濱田隆氏は次のように振り返ります。
「導入の検討を開始したのが2018年の夏でした。その前提として、社員の各端末のOSをWindows 7 からWindows 10に入れ替えることが決まっていたんです。そうなるとWindows Updateが社員たちの端末で個別に動き出すことになり、どうしてもインターネット回線の負荷が増大してしまいます。その負荷軽減のためにはアップデートを一元管理できるWS U Sを導入する必要があるし、WSUSを導入するなら大元の管理としてADも必要になるということで、二つ合わせての導入に至りました」

ご担当者様写真

株式会社ブンカ
営業推進部
システムサービス課 ICT推進チーム
システムエンジニア
濱田 隆 氏

担当者様のコメント

AD/WSUS導入で社内ネットワークの一元管理が実現し、日々の運用業務が軽減されました。導入過程では三谷商事さんから様々なアドバイスをいただき、たいへん参考になりました。

AD導入で業務効率改善と セキュリティ管理向上を実現

 まず、ADを導入したことによるメリットについて、濱田氏は以下のように評価します。
「以前はサーバーを複数立てていたので、例えば新入社員のアカウントを作るためにそれぞれのサーバーに対して設定を行ない、端末にも個別に設定するという複数の作業を実施していました。それがADを導入したことで一元管理できるようになりましたから、ADに一度設定をするだけで済みます。私たちシステムサービス課の業務効率がかなり改善されましたね」
 さらに、セキュリティ面での管理効率も向上できたと濱田氏は語ります。
「ADの導入以前から、弊社ではネットワークのセグメント(区分)を二つに設定して、使用者の権限によってアクセスできる範囲を変更していました。一つは一般業務で使用するセグメント、もう一つは個人情報などが格納されているセキュリティレベルの高いセグメントです。こうしたセグメント管理についても、ADを導入したことで以前よりも管理がしやすくなり、システムサービス課の業務を軽減できました」

WSUSにより全社一括での 更新プログラム適用が可能に

 WSUSの導入メリットについて、同課・八木健太氏はこう語ります。
「毎月1回、更新プログラムをシステムサービス課内に限定して先行適用し、そこで不具合がなければ全社の端末に適用するという運用ルールになっています。不具合の有無をしっかり精査できることに加え、その後の適用が全社一括で実施できるようになったので、以前に比べてスケジューリングが非常に楽になりました。時間に追われることがなくなりましたね」
 濱田氏も、一括で更新プログラムが適用されることのメリットを挙げました。
「やはりWSUSを導入する以前は、更新プログラムのアップデートは社員ごとにバラバラの状態だったんです。自動更新機能をオフにしている人もいましたし。現在は全社一律で更新されるので、セキュリティ面でもさらに安全度を高めることができたと感じています」

『現場の業務を止めない』を モットーに導入作業を完了

 今回のAD/WSUS導入について濱田氏は次のように総括しました。
「今回の導入に関してはシステムの裏側部分の刷新でしたので、現場で端末を使用している社員は導入に気づいてない者もいると思います(笑)。ただ、システム担当者としては『現場の業務を止めない』ということが大切な使命だと考えています。その意味では、大きなトラブルもなく、現場の社員に気づかれることなくスムーズに移行できたということで、良い結果が出せたのかなと考えています」
 また、今後について濱田氏は、「具体的には決定していませんが、ADと連携するソリューションなども選択肢に入れていきたいです。例えば、クラウドサービスをADと連携すれば、ADのアカウントさえあればすぐに必要なデータにアクセスできたりと、さらなる利便性の向上も図れるのではないかと考えています」とし、八木氏は「社内的に業務改善を進めていこうという動きもありますので、そういう場面でADをさらに活用していければと思います」と、それぞれに展望を語ってくれました。

お客様よりひとこと

三谷商事さんの提案には、こちらからの要望以上の「プラスアルファ」の内容があったことが決め手でした。相談してからのレスポンスも早く、担当者として非常に助かりました。

写真
  • 株式会社ブンカ
    営業推進部
    システムサービス課 ICT推進チーム
    八木 健太 様

株式会社ブンカ

  • 所在地
    大阪府大阪市城東区古市1丁目15-8
  • TEL
    06-6934-8889
  • URL
    https://e-bunka.biz/
  • 設立
    1948年5月
  • 事業内容
    各種印刷/デジタルメディアの企画・制作/データベース構築と管理・運用/WEB事業/ICカードソリューション事業/イベント企画・運営 など
  • 従業員
    120名

当社営業担当よりひとこと

AD/WSUSというITインフラを一括管理する仕組みを導入できたのも、ブンカ様のご協力あってこそであり、大変感謝しております。今後もブンカ様のITインフラの支援に尽力いたします。

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  • 情報システム事業部
    関西支店 営業課
    清本 隼

当社SEよりひとこと

ブンカ様のIT運用管理の基盤となるシステムの導入に携われたことを、大変光栄に思います。今後もブンカ様のお役に立てるよう、より良いご提案とご支援をさせていただきます。

写真
  • 情報システム事業部
    文教営業部 関西文教課
    テクニカルソリューション課
    伊藤 直幸