導入事例

仮想化ソリューションで、基幹システムの安定稼働向上と運用保守の負担軽減を実現

バイホロン株式会社様

 「ヘルシー&ビューティー」を理想に掲げ、健康食品などのOEM受託製造を手がけるバイホロン株式会社様(本社:富山県富山市)。当社提案の仮想化ソリューションを導入いただきました。

増え続ける物理サーバによって 作業負荷と運用リスクが増大

 健康食品や食品添加物などのOEM受託製造企業であるバイホロン株式会社様。「製造力」にこだわり、常に高度な最新鋭製造機器を導入し、業績を拡大してきた同社は、2020年1月に当社提案のサーバ仮想化ソリューションを導入しました。
 今回のソリューション導入を担当した社内SE、生産管理部生産管理課主任・永森公章氏はソリューション導入以前の状況について次のように語りました。
「2014年に、三谷商事さんご協力のもとで弊社の基幹システムを刷新しました。その後、様々なパッケージを導入してきたんですが、それに伴ってサーバも増設を重ねることになりました。一部のサーバは仮想化したのですが、それでも2019年時点で物理サーバが10台近くにまで増加していました」
 当時の状況について、同じく社内SEである同課ユニットリーダー・安村優希氏は「サーバの台数が増えることで、対応するバックアップの取り方が複雑になり、管理が大変になっていました。また、基幹システムのサーバは二重化(同じ構成を二系統用意することで耐障害性を高める)されていたんですが、他のファイルサーバなどに関してはトラブルで停止すると復旧まで使用不能になってしまうというリスクがありました」と振り返りました。

ご担当者様写真

バイホロン株式会社
生産管理部生産管理課
主任
永森 公章 氏

担当者様のコメント

今回の仮想化ソリューションの導入は、もともと三谷商事さんにサーバの入れ替えについて相談したのがきっかけでした。最善の提案をしていただき、非常に感謝しております。

コスト面などの実情に応じた 仮想化ソリューションを提案

 2019年4月、ソリューション導入の検討を開始。三谷商事を含め、3社のソリューションを比較検討しました。
「三谷商事さんからは仮想化基盤『SimpliVity(シンプリビティ)』を中心とした仮想化ソリューションをご提案いただきました。SimpliVityには、①二重化の機能が標準装備されている、②バックアップ機能が充実している、③中身が同じファイルを自動的に圧縮して全体のデータ容量を削減できる、などの特長があり、非常に魅力を感じました」と語った安村氏。その一方で、懸念点もあったことを明かしてくれました。
「機能面が充実しているだけに、コスト面では従来の構成と比べてかなり上がってしまうことが、社内での決裁を仰ぐ際のハードルになるだろうと感じました。その点を三谷商事さんに相談したところ、仮想化ソリューションの対象を全てのサーバにするのではなく、重要度が比較的低いサーバについてはコストを下げた構成にすることをご提案いただきました」

予想を上回るデータ容量削減に加え システムの安定稼働にも貢献

 2020年1月、仮想化ソリューションが稼働。安村氏は導入後に感じたメリットを次のように挙げました。
「まず、データ容量については、導入前と比較して全体で約40%の削減に成功しました。事前の予想では20~30%程度の削減効果があるだろうとうかがっていたんですが、予想を超える成果が得られました」
 さらに安村氏は「サーバごとの管理レベルが統一されたことも大きいですね。以前は、複数台の物理サーバを管理するために一台ごとにログインする必要があったんですが、導入後は一度のログインで済むようになりました。同様に、バックアップも複数台にまたがって実施していたのを一箇所に統合したことで、我々の作業的にもずいぶん楽になりました」と笑顔を見せました。
 また、全社的な視点で考えた場合のメリットとして、安村氏は「今回、基幹システム以外にも二重化するポイントを増やすことができたので、業務に関連するシステムの安定稼働に貢献できました。このメリットが一番大きいかもしれませんね」とコメント。これについて永森氏は「システム運用は『何事もなく動いているのがあたりまえ』という世界。であるがゆえに、このトラブルなく動いている状態を維持することが、実は一番難しいことでもあります。障害の範囲によっては、工場の稼働が数日間ストップしてしまう可能性もあります。その意味で今回の導入によって、この『あたりまえ』を維持するための基盤を強化することができたと感じています」と語りました。

段階的なサーバ入れ替えも可能な 拡張性の良さも魅力

 今後について安村氏は「今回の導入計画では、2020年から2021年の2年間にわたって段階的に導入するスケジュールになっています。現在は、年内に保守が切れるサーバの入
れ替えを準備しているのですが、その際も、今回新設した仮想化環境に追加していく予定です。こうした追加作業の際における拡張性の良さもSimpliVityの魅力ですね」
 三谷商事からの提案を振り返って安村氏は、「6年前からのお付き合いということで、弊社の環境をしっかり把握したうえでご提案いただきました。また、比較検討しやすい資料を提出していただき、社内提案もスムーズでした。こうしたきめ細やかな対応が大きな決め手になりました」と総括しました。

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  • バイホロン株式会社
    生産管理部生産管理課
    ユニットリーダー
    安村 優希 氏

お客様よりひとこと

三谷商事さんには柔軟な対応をしてくださるSEさんがいらっしゃるので、導入時は当社で担当する作業はほとんど無く、安心してお任せすることができました。改めて、あり
がとうございました。

バイホロン株式会社

  • 所在地
    富山県富山市南央町37-10
  • TEL
    076-468-7500
  • URL
    https://www.biholon.co.jp/
  • 設立
    1975年(昭和50年)10月25日
  • 事業内容
    健康食品製造
    食品添加物製造
  • 従業員
    315名(2020年9月1日現在)
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営業担当よりひとこと

SimpliVityを中心とした仮想基盤という弊社提案をご採用頂き、誠に有難うございます。今後も、御社の発展にIT部分でご支援できるよう尽力いたします。

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  • 金沢支店 富山営業所
    営業課
    水島 一輝

当社SEよりひとこと

バイホロン様のSimpliVity導入にかかわらせていただき大変うれしく思っております。今後もよりよい提案、サポートに尽力していきたいと考えております。今後ともよろしくお願いいたします。

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  • 金沢支店 富山営業所
    TS課
    前田 直宏