導入事例

独自開発の基幹システムを刷新し、建設会計特化で経営基盤を安定化

株式会社秋村組様

株式会社秋村組では、長年自社で運用してきた基幹システムが特定の担当者に依存する状態を解消するため、建設業向けの工事原価管理システム「e2- movE(イー・ツゥー・ムーヴ)」を導入。現場の予実管理と全社の経営管理を両立させた取り組みについてお話を伺いました。

強みだった独自システムが抱えた 「属人化」の不安

 株式会社秋村組は、土木・建築を手がける総合建設工事業。土木では滋賀県を中心に公共インフラ工事を、建築では設計施工を強みに、工場やマンション、商業施設のほか、学校・図書館などの公共施設まで幅広く手がけています。
 同社が長年使ってきたのは、会計パッケージをコアに、自社の業務に合わせて独自開発したフロントエンドを組み合わせた基幹システムでした。執行役員で情報システム室 室長を務める上田幸司氏は「自社開発ゆえに業務に合わせて柔軟に機能を追加し続け、少人数で短時間にいろいろなことができる仕組みが出来上がっていました」と振り返ります。
 使い勝手のよさの一方で、開発と保守は上田氏が中心となり、対応できる人員が限られていました。「もし私に何かあれば、業務が滞ってしまう可能性がありました」と上田氏。OS(基本ソフト)やデータベースのサポート終了、税制改正への対応を誰が担うのかという不安もあり、システムが特定の担当者しか扱えない属人化の状態を解消すべく、経営層の後押しも受けて、2022年3月にパッケージを前提とした刷新の検討を開始しました。

ご担当者様写真

株式会社秋村組 
執行役員
情報システム室
室長(経理責任者)
上田 幸司 氏

担当者様のコメント

今回の刷新で、当社の経営管理と経営の安定を支えるシステムが整いました。長年の属人化リスクも解消でき、安心して任せられます。今後も末永くご支援いただきたいと思っています。

現場の予実管理を守り、 確実性とスピードを引き継ぐ

 刷新にあたって絶対条件としたのが、財務会計で培ってきた利益管理・経営管理の質を落とさないことでした。
「税務調査や会計監査、金融機関からの資料提示など、正確であることは当然として、できるだけ少ない労力で精度の高いものをすぐに提供できる体制を維持したかった」と上田氏は語ります。
 とりわけ重視したのが、建設業ならではの予実管理(各工事の予算と実績を対比して管理すること)。各現場の責任者が物件ごとに予算と実行を細かく管理し、それを集約して全社の利益管理につなげています。現場では経理の勘定科目とは異なる視点で予算を捉えるため、現場が扱いやすい独自の内訳でデータを管理できる柔軟性が欠かせませんでした。
 そこで、三谷商事のe2-movEを含む5~6社の製品を比較検討したものの、多くは勘定科目と現場の予算項目が一対一で紐づく仕組みで、現場の柔軟な管理を再現できませんでした。最終候補に残った中で、「当初は難しいとされた仕訳明細の柔軟性を、カスタマイズで対応すると言っていただけたことが、e2-movEを選んだ決め手でした」と上田氏。現場と経理をつなぐ柔軟性が、製品選定の鍵となりました。

業務作業風景

「変わったと気づかない」ほど スムーズな移行を実現

 2025年4月、従来システムと新システムを同時に動かす並行処理を開始。6月決算に合わせて3か月間運用し、両システムで決算処理を突き合わせて課題を解消したうえで、8月下旬にe2-movEへ完全移行しました。自社で対応できる処理と、三谷商事のカスタマイズで担う部分を切り分け、処理済みのデータをe2-movEへ引き渡す体制とし、移行の労力とコストを抑えています。
 導入後、当初の目的だった属人化の解消が実現。「制度変更があってもパッケージの部分は三谷商事さんがカバーしてくれます。サポートを受けられる安心感は大きい」と上田氏は評価します。毎月の顧問税理士による税務監査でも、洗練された基本機能で見たい伝票までスムーズにたどり着けるようになり、「監査の時間が短縮され、先生にも喜んでいただいています」とのこと。
 現場への影響も最小限。「基幹システムが変わったことを、現場の人間が気づかないほどのレベルで運用できています」と上田氏。プロジェクト開始後に入社した総務部の中戸太一氏も「扱う数字やコードは変わりましたが、根本にある仕事の進め方は共通していたので、大きな混乱なく移行できました」と語ります。

建設会計特化の安心感を土台に、 さらなる効率化へ

 運用管理の面でも手応えを感じています。「e2-movEは建設会計にしっかり特化して作られているので、安心感があります。自社で処理したデータを引き渡すだけで仕訳(取引を勘定科目ごとに記録する作業)ができる作り込みもされ、安心してデータを渡せます」と上田氏。すべてをカスタマイズで対応すれば開発期間もコストも増大するところを、対応できる部分は自社で簡潔に済ませ、完成したデータを受け取ってもらえる点が大きな利点だといいます。
 提案者である三谷商事の支援については、「責任者として不安は大きかったのですが、要望をお伝えするたびに知恵を絞っていただき、望むとおりの移行ができました」と上田氏は振り返りました。
 今後について上田氏は、「自社で持っている仕組みも、いずれ適したサービスやアプリケーションが出てくれば、そちらへ移行してe2-movEとつなげていきたい」と展望を語ります。属人化を脱し、経営の安定を支える基盤を整えた同社の挑戦は、次のステージへと続いていきます。

お客様よりひとこと

プロジェクトの途中から加わった私でも、混乱なく新しいシステムへ移行できました。今後の運用についても、引き続きお力を貸していただけると心強いです。

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  • 株式会社秋村組
    総務部
    中戸 太一 氏

株式会社秋村組

  • 所在地
    滋賀県近江八幡市出町170番地
  • URL
    https://www.ap-world.com/
  • 設立
    1940年
  • 事業内容
    道路・下水道・トンネルなどの生活インフラ、マンション、工場、住宅、店舗、オフィス、公共施設などの建設
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営業担当よりひとこと

 この度は、e2-movEをご採用頂き、ありがとうございました。御社のお力添えにより、大きなトラブル無く本番運用へ移行できた事、感謝申し上げます。今後とも、御社の課題解決に向け、二人三脚で取組ませて頂ければ幸いです。

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  • 情報システム事業部
    関西支店
    田中 隆博

SE担当よりひとこと

 e2-movE新規導入で課題の多い中、打合せを重ね、またシステム構築では上田室長に多大なるご協力をいただき、無事本稼働を迎える事ができました。有難うございました。今後とも宜しくお願い致します。

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  • 情報システム事業部
    建設パッケージ部
    左 大森 有美

    中 大嶋 理一郎

    右 定永 徹