情報誌・レポート

まつたけ君

まつたけ君

Vol.23 営業は回収が大事

まつたけ君はKAT-TUNとか聴くの?  
カッツンて何?なにかぶつけた?  
えーっまさか、亀梨君も知らないの?  
金無し君ならボクですけど。  
ん……もう会話ムリっ!  
まつたけ君、ハ○○ン商事さんの売掛金、まだ入金入ってないよ。  
あそこの社長さん、お願いしてるんですけどなかなか払ってくれなくて。もう半年ほどたつんですけど5万円だけですから、まっいいですかね。  
そんなわきゃないだろ。営業の仕事で最も大事なことは確実に回収するということなんだ。回収してやっとひとつの販売が完了するんだからな。商品を納めるだけではウチの会社はつぶれてしまうぞ。  
もし回収できなかったら、他の会社に5万円売ってきますから大丈夫ですよ。  
でも、その5万円の商品を仕入れるのにまたお金が出ていくんじゃない?  
そういうことだ。失った5万円を取り戻すためには5万円の売上ではなくて、5万円の利益を作り出さないとダメなんだ。仕入価格や販売のために要した経費を考えれば、営業利益率5%として5万円の営業利益を生み出そうとすると100万円の売上が必要になるんだぞ。  
えーっ、たった5万円の損のために100万円も売らないとダメなんですか?100万円売るのはちょっと大変ですよねえ。  
だから回収不能は会社にとっても自分にとっても、いかに大きな痛手になるか十分肝に銘じておく必要があるんだ。  
焼き芋に目閉じておくって何です?  
絶対忘れないようにしなさいってことよ。  
代金を回収できない営業マンは、お金を貸して回るだけで回収しない銀行マンと同じなんだよ。  
銀行はお金を貸すけど、私たちは商品をお渡ししてお金を貸してるってことね。  
細かいことを言えば、代金を回収するまではお客様に無利子でお金を貸してることになるんだ。  
もし銀行だったら、無利子でお金を貸し続けるなんて考えられないわよね。  
そうだろ、回収停滞はその考えられないことをしているってことになるんだ。だからそういうことにならないように売掛金の一覧表を見て、ちゃんと回収予定を立てて、予定日に入金されなかったり金額に間違いがあればすぐにお客様に連絡をとるようにキチンと管理しておかないとな。  
ハ○○ン商事の社長さんにもう一度お願いに行ってきまーす。  
このページ上に表示される記事内容は三谷商事の見解を反映するものではありません。