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まつたけ君、田中商店さんの注文書どうなってるんだっ。 |
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ハイ、やることは全部やりましたから、あとはマツダケー。 |
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またバカなこと言って、早くいただいてらっしゃい! |
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……松竹君、田中商店の社長様と電話中…… |
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田中社長、今度システムのお打合わせをさせていただきたいのですが、いつがよろしいですか? |
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あーと、その日は社内会議なんですが、はいわかりました、お伺いさせていただきます。何時頃お伺いすればよろしいですか?あーそうですか、わかりました。それでは2時に入らせていただきますので、よろしくお願いします。 |
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……電話が終わって…… |
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課長、今度の社内会議なんですけど、田中社長がその日に来いって言うもんですから、出られなくなってしまいました。お客様だから仕方ないですよね。 |
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まったけ君、そんなアポイントの取り方をしていたら、いつになったって自分の予定通りには行動できないぞ。システムのお打合わせをさせていただきたいのですが、田中社長、3日の午後1時はご都合いかがでしょうか?とこちらから日時を提案させていただいた方がいいんだ。 |
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だってお客様の都合を大事にした方がいいんじゃないですか? |
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もちろんお客様のご都合を優先するのはあたりまえだ。だけどそういうやり方をしていたら、お客様にかぎらず周りの人に、まつたけ君がいつも振り回されてしまうことになるだろ。 |
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相手も日時が指定された方が自分の予定と合わせて、すぐにいい悪いが判断できるけど、いつがいいですかって聞かれたら、考えなくちゃなんないわよね。相手が指定した日に自分が空いていればいいけど、他の約束があれば断わらないといけないことになって、かえって不愉快な思いをさせてしまうかもしんないわね。 |
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それはそうだけど。 |
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お客様にしても社内の打合せにしても、いつでもいいですよなんて感じで時間を決めちゃいけない。自分の予定を守ることだって大事なことなんだから、それを意識ながら相手の予定と調整するようにするんだ。 |
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自分の予定を守ることが大事かあ、納得だなあ。 |
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社内の打合せにしたって午後の真ん中あたりに持って行くと、結局それだけで半日終わってしまうことになる。前半か後半へ持っていけば、1件でも2件でもお客様の所へ訪問することができるだろ。そういう作業効率を意識した時間の決め方も大事なことなんだ。 |
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なるほど、言われてみるとそうですよねえ。課長ってスッゴイですよねえ。 |
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スゴクないの、ンなことはあたりまえなの。 |
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