情報誌・レポート

ITコラム

ITコラム

Vol.21 WiMAXによる高速無線LAN

「WiMAX」とは業界団体WiMAX Forumによって推進されているIEEE 802.16仕様の愛称です。一般的な無線LAN(802.11a/b/g)はオフィスや公衆無線LANスポットなどのローカルエリアを対象としていますが、WiMAXは大都市や郊外など、より広い範囲をカバーします。

WiMAXでは、1つの基地局で企業が利用しているT1/E1タイプの回線なら60本以上、家庭のDSL回線なら数百本分のデータレートを同時にサポートすることができます。

現在の有線ソリューションの場合、ケーブルの敷設、およびビルや街路での工事の必要がありますが、WIMAXならはるかに少ないコストでワイヤレス・インフラを導入することができます。山間部や離島などのケーブル敷設が整備されていない、または敷設が困難な地域でも隅々にまでブロードバンド・アクセスサービスを普及させることが可能です。この点が最大のメリットでしょう。

また、WiMAXを利用することによって、ワイヤレス・ノートPCなどのモバイル機器ユーザーは、点在する802.11無線LANスポットの間をネットワーク接続したまま移動できるようになります。移動中にも直接ワイヤレス・ブロードバンド接続を行えるようにもなると考えられています。   

難しい規格の説明は抜きにして、無線LANの進歩は著しくどこでも高速なインターネット接続環境ということが当たり前の世界になってきました。

今後は、セキュリティー面ももちろん深慮されつつ、さらに使いやすいネットワーク環境が整い、仕事やプライベートでモバイルライフを楽しむ人が増加することは間違いないですね。   

このページ上に表示される記事内容は三谷商事の見解を反映するものではありません。