情報誌・レポート
ITコラム
Vol.11 データマイニング
皆さんの会社のコンピュータの中にもきっと膨大な売上や経理の伝票データが蓄積されていることと思います。 その膨大なデータを鉱山と見立て、その中から鉱石(宝物=各種データの相関関係や法則性などの情報・課題・仮説)を発見する技術のことをデータマイニング(マイニング=採鉱)と言います。 データマイニングを行うことによって膨大なデータの中から潜在的な顧客ニーズを発見したりすることが可能となります。 有名な話では「ビールを買う客は一緒に紙オムツを買うことが多い」という関係を発見しそれを併売することにより売上を伸ばしたと言うような事例がよく紹介されています。このように通常では考えつかない知見・仮説がデータマイニングを行うことによって発見することが出来るようになるのです。
実際にはいろんな統計手法などが有りますがそういう話は専門書に任せるとして、一番簡単に出来るのはExcelを使った分析ですね。 多分されている方もいらっしゃるのではないかと思います。 Excelにもフィルタやピボットテーブルの作成、さらにそれを可視化(グラフ化)することも可能ですから十分な機能を備えたデータマイニングツールと言えるでしょう。 ただ、Excelでは読み込めない大量のデータの分析を行おうとする時や、より高度な分析や予測を望む場合は高機能なデータマイニングツール(さらにデータウェアハウス)が必要となります。
いろいろな製品がでてますが、ここでは誰でも簡単に素早く分析できる、データ活用ツール「DataNature」をご紹介します。 「DataNature」は、下記のような便利機能を備えています。
「DataNature」は株式会社エヌジェーケー様の登録商標、「DBport」は商標です。 また、御社のデータベースにOracle Database を採用されているならば、さらに本格的な分析ツールとして、「Oracle BI Discoverer」を推奨します。
https://www.oracle.co.jp/appserver/BI/index.html を御覧下さい。 商品やサービスの供給が十分な昨今では、顧客の多様なニーズを把握することが最も重要な経営課題になっていると考えられます。顧客データを分析し、優良な顧客の発見や育成を支援するCRMは最も有効なデータマイニングの利用分野の1つと言えるでしょう。また創出された知見・仮説・課題を組織全体で共有し活用する為のナレッジマネジメントシステムとの融合も効果を上げる為に不可欠な要素と考えられます。 基幹のコンピュータシステムを事務処理用に使うだけでは宝の持ち腐れです。データマイニングを行い宝の山から本当の宝を発見し、そこから業務知識と経験に基づいて最適なアクションをタイムリーに起こせるような機動力が備われば、目に見える効果を上げることが可能になるでしょう。 |
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