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ITコラム

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Vol.04 ハードディスクにとっての大敵

皆様お使いのパソコンに搭載されているハードディスク(以下HDD)が突然壊れてしまった経験はありませんでしょうか?
私も個人使用のパソコンで一度HDDが壊れ、中のデータがすべて消えてしまったことがあります。
過去のメールなどすべてが一瞬にして失われてしまったあの虚しさは二度と味わいたくないものです。

ではHDDクラッシュの要因となりうるものにはなにがあるでしょうか?
主には以下が挙げられるかと思います。

 1.外部からの衝撃(床に落とす、など)
 2.水分に触れる (飲み物をこぼす、など)
 3.温度が高くなる(夏季の車内に放置、など)

これらのうち1.と2.については予防を心がけることができますが、3.については基準がわかりません。

そこで調べてみました。メーカーによっても異なりますが動作温度範囲はおおよそ5~40度とのことです。
さらに高温でも動作しないことはないようですが、その寿命は極端に縮まってしまいます。
あるHDD製造メーカーの報告書によりますと、動作環境の温度が15度上昇すると寿命は約2分の1になってしまうとのことでした。

ではこの【15度上昇】という数値、夏季の車内ではいったいどれくらいの時間で達するのでしょうか?
色々調べてみましたところ、ものの10分で15度上昇する、という驚きの実験結果がありました。
炎天下の車内でパソコンを操作する、というシーンはまずありえないと思いますが、とりあえず車内には置いておかない方がいいようです。
他にも直射日光があたる窓際などでもPC内部の温度が急上昇する恐れがありますので避けた方が無難でしょう。

また、【S.M.A.R.T】という自己診断機能を搭載したHDDであれば、WindowsのデスクトップにHDDの温度を表示させることもできます。
直接本体に触れる機会の少ないデスクトップPCなどでは非常に便利なツールではないでしょうか。

ちなみに私の自宅のノートPCですが、今は文庫本を下敷きにして裏面にある排気口あたりの風通しをよくしております。
会社のノートPCは、日々の業務データを自分のPCの中ではなく、全てサーバの中に入れています。
夏本番を向かえる前に皆様もPCの動作環境について考えてみてはいかがでしょうか?
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