情報誌・レポート

ITコラム

ITコラム

Vol.05 オランダサッカーチームではない Ajax

AjaxとはWebブラウザに実装されているJavaScriptのHTTP通信機能を使って、
Webページのリロードを伴わずにサーバとXML形式のデータのやり取りを行なって
処理を進めていく対話型Webアプリケーションの実装形態を意味します。

読み方はオランダサッカーチームの「アヤックス」ではなく、「エイジャックス」と
読みます。正式には、Asynchronous JavaScript + XML と書きます。

この説明では何を言っているのか?わかりにくいので具体的に地図検索サイトで比較してみましょう。
比較の説明として以下のサイトで検証してみます。

通常の地図検索サイト「MapFan」
https://www.mapfan.com/

Ajaxを用いた地図検索サイト「Googleマップ」
https://local.google.co.jp/

通常のサイト「MapFan」の場合、
住所を入力し地図情報を読み出すところまでは同じですが、地図のスクロールを実行すると、一度画面が消えて新しい情報を取得する動きをします。
この一度画面が消える動きがサーバとの情報のやり取りをしてページ全体のリロードを行っている瞬間です。

Ajaxのサイト「Googleマップ」の場合、
住所を入力し地図情報を読み出すところまでは同じですが、地図のスクロールを実行すると、画面のリロードを待たずシームレスな動きをします。

つまり通常のサイトではサーバとのやり取りがユーザの見える部分で行われているのに対して、 Ajaxのサイトではユーザの操作や画面描画などと並行してユーザの見えない裏側の部分でデータの先読みを行い、 Googleマップのような滑らかな画面遷移のアプリケーションを実現できます。

上記のAjaxやWEBでよく使われているFlashなどの操作性や表現力に優れた動的なWebアプリケーションのことをリッチクライアントと呼び、 総称して「RIA(Rich Internet Applications)」という近年注目されている分野のひとつになっています。
このページ上に表示される記事内容は三谷商事の見解を反映するものではありません。