Apple Financial Servicesとは?必要な時だけ端末を利用できる便利なサービスを解説!
- 2023.09.25
- クラウドサービス基礎知識
- Appleソリューション, MDM
企業では事業の内容や状況、シーズンなど、様々な要因によって業務内容が変わります。そのため、せっかく高価な端末を導入してもすぐに使われなくなったり、短期間しか使わなかったりすることもあるでしょう。また、ビジネスシーンでも人気のApple端末は定期的に新しいモデルが出るため、同じ端末を使い続けていると性能などが相対的に古くなってしまいます。そこで今回は、Apple端末を柔軟に借りられるApple Financial Servicesについて解説します。
Apple Financial Servicesとは
Apple Financial Services(AFS)とは、Appleの端末を必要な分だけ柔軟にリースできるサービスです。日本では2019年から、与信条件を満たした企業や教育機関で利用できるようになりました。すでに285社で3万5,000台以上が導入されており、特にエンジニアやデザイナーを抱える企業で人気です。例えばGMOインターネットグループ株式会社や株式会社ココナラ、Chartwork株式会社といった企業での実績があります。
コスト面でも優秀で、MacやiPadなどApple端末は高価ではありますが、3~4年ほど利用しても残存価値が高いです。そのため、売却時に安値で買いたたかれるリスクが小さくなります。AFSを利用するとその時に最新の端末を選ぶことができ、定価の65~95%の総額分割で支払いができます。
なお、AFSを利用するための与信審査は、事業規模だけで判断されるのではなく、売上や不祥事の有無、資金調達、決算書などを見て総合的に行われているようです。一度審査が通れば、制限なく以下のようなモデルを自由に選択できます。カスタマイズも可能なので、メモリやストレージなどを業務にあわせて変更可能です。
【利用できる端末】
Mac Studio
iMac
Mac Pro
Mac mini
MacBook Air
MacBook Pro
iPad
iPad Pro
iPad Air
iPad mini
その他iPadアクセサリー
Apple Financial Servicesを導入するメリット
AFSを導入すると、いくつかのメリットがあります。
1つ目のメリットは、端末を柔軟にリースできることです。
一般的なリース契約と異なり、契約期間を1~4年から自由に選べ、期間が終了した後も必要に応じて延長や買い取りができます。また、台数制限もないため小規模の企業でも少ない台数から借りられます。
2つ目のメリットは、コストを抑えられることです。
複数の端末を購入するとなると、一括で大きな出費が発生します。例えばMacのPCであれば、1台15万円以上です。しかし、AFSは車の残価設定型ローンに似たように、利用料金を分割で支払えます。契約段階で下取り想定価格を決め、もし市場買取価格が大幅に下がっても、想定価格が保証。20~40%前後の実質値引きで使えるため、予算があまりない企業でも気軽に利用できます。
3つ目は、保険の自動付帯です。
借りた端末は契約期間満了とともに返却するため、もし使用期間中に故障した場合、修理が必要となります。しかし、AFSは新価特約付動産総合保険が自動付帯しているため、端末を落としてしまったり水に濡らしたりといったアクシデントがあっても、保険が申請可能です。
Apple Financial Services で利用できるApple Business Manager
AFSを契約することで、他社でのリース契約では不可能なApple Business Manager(ABM)を利用できるようになります。ABMとは、Appleが提供している端末管理サービスです。もともとはDevice Enrollment ProgramとVolume Purchase Programというプログラムでしたが、2018年にABMに統合されました。
ABMではManaged Apple IDが発行され、IT管理者が従業員のアカウントを4種類から選び作成します。1つ目はユーザーマネージャで、全体の管理を行います。管理対象となるApple IDの作成や編集、パスワードのリセットなどができます。2つ目はデバイス登録マネージャで、Device Enrollmentの設定ができます。3つ目はコンテンツマネージャで、主にアプリやブックを管理するためのアカウントです。4つ目は職員で、管理などに携わらない一般の従業員が利用します。
このように、AFSを利用することで企業におけるApple端末の利用には様々なメリットが生まれます。三谷商事ではApple正規販売店として、MDMやApple端末の大量導入を行ってきた実績が豊富です。調達から運用、保守までをトータルコーディネートし、お客様のApple端末導入をしっかりサポートします。
現在、Apple端末の管理でお困りの方は、「WindowsとAppleデバイスの併用管理をしませんか?Jamf Connect×Azure AD導入でできることとは?」をぜひご覧ください。企業がApple端末の管理で抱える課題と、その解決策について解説しています。
また、弊社では「なんでも相談会」を実施中です。お客様の現状やこれから実現したいことをヒアリングし、どのような解決策があるか具体的にご提案します。もちろん、実際に導入する際はノウハウを持ったスタッフが最期まで支援します。オンラインにて無料で開催しておりますので、ぜひお気軽にご利用ください。
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