業務を圧倒的に効率化させる!Microsoft Copilotの機能とは?
- 2024.03.14
- SaaS クラウドサービス基礎知識
- DX
様々なシーンでWordやExcelなどのMicrosoft製品毎日使う中で、これらを使う業務を効率化させれば労働時間の短縮にもつながるでしょう。そこで今回ご紹介するのが、Microsoft Copilot(以下、Copilot)です。Copilotとは何か、どのような機能があるかについて解説します。
Copilotとは?
Copilotとは、Microsoftが提供する生成AIの機能です。最新AIエンジンであるGPT-4が搭載されており、常にWeb上の最新情報を取得しています。質問に対する回答には出典がつけられているため、情報の正確性を確かめやすい点も特徴です。通常の検索をはじめ、企画のアイディア出しや資料の文章要約など、様々なシーンで活用できます。
Copilotは、いわば「AIの副操縦士」として多くの業務をサポートしてくれる存在です。Microsoft 365 Apps、Microsoft Graph、Large Language Model(LLM)の3つのテクノロジーを組み合わせ、ユーザーが自然言語で与える指示に従います。指示の内容や扱うデータは、Copilotが使用する基礎的なLLMの学習には利用されないため、セキュリティ面も安心です。
Copilotの機能とは?
Copilotが、Microsoftの各アプリとどのように連携するか解説します。
1.Word
原稿の作成に役立ちます。「○○のテーマで5000字の原稿を作って」と指示するだけでドラフトをまとめられます。そのまま使うこともできますし、「第二段落を短くして」「○○の要素にも触れて」「もっとカジュアルに」など、具体的な修正指示も簡単です。自分で作成した文章のブラッシュアップにも使え、「全体のトーンをあわせて」「重複している文章がないか確認して」といった使い方も対応しています。
また、文章要約にも役立ちます。長々とした資料もCopilotに読み込ませれば、要点だけを抜き出した文章を作成。時間がない時にも大量の情報を効率よくインプットできるので、日頃から大量の文章を読む機会がある方に特におすすめです。
2.Excel
売上や顧客情報などデータをExcelに入力したあと、表にまとめ直したりグラフを作成したりできます。例えば「拠点別の売上一覧を作って」「一覧表をもとに3年分の売上を折れ線グラフで表して」など指示できます。
また、そろったデータをもとに分析させることも可能です。項目ごとの傾向や考えられる要因、どのような相関関係があるのかなど提案します。
3.PowerPoint
作成した原稿をもとに、プレゼン資料を作成します。単に文章をスライドに割り振るだけでなく、文字から連想される画像を挿入。アニメーションも自動で追加されるので、わかりやすい資料が完成します。レイアウトの調整や書式の変更もできるので、「もっと青を基調に」「明るい印象を与えるデザインに」など指示ができデザイナーがいなくてもすぐれたデザインになります。
それぞれのスライドに対して要約を作成するので、資料のどこについて重点的にスピーチ
するか考える必要はありません。
4.Outlook
毎日、大量のメール作成・返信に時間を費やしている方も多いでしょう。Copilotを活用すれば「先方に資料作成の御礼と詳細な見積もり依頼を伝えて」と指示するだけで本文を作成してくれます。相手にあわせて「丁寧な表現を使って」「カジュアルでストレートな内容にして」などトーンも設定できます。
メールの読み込みもでき、受信したメールの要約を作成可能です。内容から重要度を判断し、こちらのアクションが必要なものやすぐにチェックしたものがいいものなどにフラグをつけられます。
5.Teams
オンライン会議が主流になり、Teamsを使う機会もここ数年で飛躍的に増えました。Copilotを使えば、議論の中でどんなことが議題になったか、ミーティングの最中も要約を作成します。話の中で決まったことをまとめられるので、内容をもれなく確認できます。
チャット上のやり取りも整理でき、疑問を持っているメンバーがいないかを明らかにします。ミーティング中に決まったタスクの洗い出しも可能です。
6.Chat
Microsoft 365 Chatは、Microsoftデータやカレンダー、メールなどを横断的に取り込み、情報を探し出すAIチャットです。今まではすべてのアプリをそれぞれ閲覧しなくてはなりませんでしたが、すべて自動で情報を集約します。
Microsoftサービスの値上げとプライスプロテクション
日本マイクロソフトは、2024年4月1日から法人向けソフトウエアとクラウドサービスを価格改定すると発表しました。今回値上げ対象となるのは、以下のライセンスプログラムです。
・旧CSP(Azureを除く)、NCE(Azureを除く)、Software in CSP
・EA, ESA
・SPLA
・Open Value, Open Value Subscription
・Select, Select Plus, MPSA
・EES, Education, School Campus Agreement
・Web Direct(MOSP)
各国で値上げが行われる中、日本は改定率20%とずば抜けた値上げ率となりました。そこでぜひ押さえておきたいのが、プライスプロテクションです。これは、クラウド版Officeを契約する際、契約後一年間の間に発行されるサブスクリプション価格が、契約期間中は変動しない仕組みです。
例えば、2024年3月31日にMicrosoft 365 Business Standardを契約した場合、この時点では1,560円/月・ユーザーのため、2024年4月1日に値上げがあってもその影響を受けることなく、2025年3月31日までは価格が据え置きされます。途中でユーザー数を増やしても同価格が適用されるため、非常にお得です。
値上げが目前に迫る今こそ、Microsoft365を導入すべきタイミングだと言えるでしょう。三谷商事では過去に数多くのお客様に対して導入をサポートしており、業種・規模に関係なく多数の実績があります。Microsoft 365について相談がしたい、Copilotが気になっているから詳細を教えてほしいという方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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