低コストで余裕のあるストレージ管理を実現!今世界で注目を集めるWasabiとは?

低コストで余裕のあるストレージ管理を実現!今世界で注目を集めるWasabiとは?

現在、データの肥大化やコスト高などによりデータ管理に課題を抱えている企業が増えています。そこで今回ご紹介するのが、Wasabiです。どのようなサービスでどういったメリットがあるか、導入事例とあわせて解説します。

Wasabiとは?

Wasabiとは、アメリカのWasabi Technologiesが提供する⼤容量クラウドストレージサービスです。低コストかつ高パフォーマンスな点が評価され、世界中で導入する企業が増えています。

Wasabiには、主に4つの機能があります。1つ目が、無料のデータ転送です。API 操作やデータコピーによるデータ転送が無料で、コストを抑えて⼤容量データを保管できます。2つ目が、国内外のリージョンです。東京、⼤阪、アメリカ、ヨーロッパのリージョンを、顧客の環境にあわせて柔軟に利用できます。

3つ目が、Amazon S3 との互換性です。Amazon S3と互換性のあるAPIを提供しており、 対応した既存アプリケーションを活⽤できます。4つ目が、⾼い堅牢性と⾼速データI/Oです。堅牢性は99.999999999%を誇り、データの書き込みや読み込みの速度は Amazon S3と⽐べ⾼いパフォーマンスを確保しています。これらの機能を活かし、データのバックアップやアーカイブ、データアナリティクスなどのシーンで活用されています。

そもそも、Wasabiはオブジェクトストレージですが、これは従来のファイルストレージとどのように異なるのでしょうか。ファイルストレージは格納される階層構造の中でデータがどこにあるかを表わしていますが、オブジェクトストレージはそれぞれにユニークIDが与えられ、データの属性情報と一緒に管理されます。ファイルストレージがデータの出し入れに労力がかかるのに対し、オブジェクトストレージは柔軟な管理が可能です。

他社のストレージを利用している企業がWasabiに置き換えると、優れたストレージ環境を低コストで利用できるようになります。例えばAmazon S3と比べると、1/5にコストを圧縮可能です。ダウンロード時のデータ量に対する課⾦や、API コールに対する課⾦も発生しません。

実際にWasabiがどのように使われているのか、活用事例を5つご紹介します。1つ目が、バックアップソフト/ NAS を使っている環境での災害対策です。バックアップ環境をオンプレミスで運⽤している場合、バックアップ先や⼆次バックアップとしてWasabiを活用できます。2つ目は、企業向けファイルサーバーの拡張です。一般的なファイルサーバーは、データをアップロードやダウンロードすることで課金が必要となります。Wasabiに切り替えることでこうしたコストを抑え、全体的な予算を削減できます。

3つ目は、動画データの保管です。映画やWeb用ビデオなどを編集した際、オブジェクトストレージをマウントするサービスと連携し、シームレスにWasabi へデータ保存や取り出しができます。4つ目は、ネットワークカメラのデータ置き場です。S3ゲートウェイをネットワークカメラのデータ管理システムと連携させることで、大容量の動画を簡単に保存できます。5つ目が、教育機関向けコンテンツの配信です。学校や塾などの教育現場で行われるオンライン授業でWasabi・クラウド仮想サーバーを利⽤することでコストを削減できます。

Wasabi Cloud NASとは?

近年、リモートワークに対応するためにあらゆるデータをストレージに保管して、離れた場所からでもアクセスできるようにしたり、Web会議が増えその録画データを保管したりと、データの肥大化が進んでいます。そのため、個別でストレージを増設するなどの対応を迫られている企業も多いでしょう。さらに古いファイルのメンテナンスをしても、データ量が多すぎてどのファイルが削除できるか判断できないケースもあります。

これらの課題はすべて、Wasabi Cloud NASで解決可能です。既存のWindowsサーバーをWasabiに接続し、サーバー上のファイルをWasabiストレージにオフロードします。ファイル容量は無制限ですし、ポリシー条件に合致したファイルを削除するなどの機能があるため、データが肥大化していても問題ありません。常に空き容量を確保し、クラウドストレージに置き換えるため災害対策に繋がる点もメリットです。

Wasabi Cloud NASを利用すると定期的なメンテナンスも不要となるため、情報システム担当者の業務負担が軽減します。データに紐づくアクセス権などもWasabi上に保存でき、データ移行時の手間も最小化されます。複数拠点を持つ企業でも、拠点ごとに東京や大阪のリージョンを使い分けできます。

実際に導入された企業事例としてはオンプレミス環境でWindowsファイルサーバーを利用していました。しかし、容量が1TBで、すでに9割以上を利用している状態でした。ファイルサーバーの拡張をしたくてもサーバー側に空きがなく、今後の運用が課題となっていました。そこでWasabi Cloud NASを導入し、容量の確保。さらにアクセスされていないデータが可視化され、メンテナンスも簡単になりました。

Wasabiを活用してストレージにまつわる問題を解決しよう

Wasabiは今、世界中で最も注目を集めているストレージサービスです。現在のストレージ管理に課題を抱えている方や、より低コストなデータの運用管理に、ぜひご検討ください。三谷商事では、Wasabiについてのご相談を承っております。自社にあっているのか、どのくらいの料金がかかるのかなど、どんなご質問にもお答えしますので、お気軽に問合せください。

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