いまさら聞けない?!IDaaSってなにができるの?選定ポイントは?
- 2024.10.02
- IDaaS

ここ数年でクラウドサービスの利用が急速に拡大しています。これは企業がデータの保存やアプリケーションの運用をクラウドに移行することでコスト削減や業務効率の向上を図っているためです。しかし、クラウド環境の普及に伴いセキュリティリスクも増大しているのが現状です。アカウント管理において以下のようなセキュリティリスクが発生しており、企業にとって大きな課題となっています。
・パスワード情報の使いまわしや不要なアカウントが残存していることによるリスク
・会社が規定していない場所や時間からアクセスされるリスク(なりすまし含む)
こうした背景からクラウドサービス利用時のセキュリティ対策の重要性がますます高まっており、社内 ID を一元管理できる IDaaS ソリューションが注目されています。IDaaS はクラウドベースの ID 管理サービスで、ユーザーの認証やアクセス管理を一元的に行うことができます。これにより、企業は複数のクラウドサービスやアプリケーションに対するアクセスを統合的に管理し、セキュリティを強化することができます。
今回はそんな IDaaS ソリューションについて詳しく解説していきます。企業が直面するセキュリティ課題をどのように解決し、安心してクラウドサービスを活用できるか参考にしていただけると幸いです。
IDaaS比較表を更新リリース
当社ではこれまでゼロトラストの重要性、今後のセキュリティ対策の重要性をお伝えして参りました。この度、皆様にご好評、ご活用いただいていた IDaaS のソリューション比較資料をリニューアルしましたのでご紹介します。
この最新資料では、各IDaaSソリューションの特徴を詳細に比較・分析しているので自社の環境にどの IDaaS 製品が適しているかソリューションの特徴や情報を徹底比較。ゼロトラストの理念に基づいたセキュリティ対策を強化し、ID管理を効率化するための最適な選択肢を見つける手助けとなることでしょう。ぜひこの機会に、最新の比較資料をご活用ください。ダウンロードは下記バナーからどうぞ。
IDaaSとは
IDaaS(Identity as a Service)は、クラウド型のID管理ソリューションです。この IDaaS はクラウドで複数のサービスやシステム、アプリケーションに登録されている ID やパスワードを一元的に管理し、管理者の負担を大きく軽減させることが可能です。また、ユーザーの認証、認可、シングルサインオン(SSO)、およびアクセス管理を効率的に行うための機能により利用者の利便性向上と同時にセキュリティリスクを大幅に軽減しています。これらはゼロトラストネットワークを実現するために不可欠なサービスで、今後 IDaaS を利用する企業はさらに増加していくことが予想されています。
IDaaSの機能
IDaaS と言っても多数のソリューションが存在します。Microsoft Entra ID や OneLogin、HENNGE One などはメジャーな IDaaS ソリューションなので耳にしたことがあるかもしれません。IDaaS ソリューションは製品によってその特色が異なりますが、IDaaS の基本的な機能についてはどれも共通点がありますのでそれらを見ていくことにしましょう。

1.認証(シングルサインオン・SSO)
一度のログインで複数のシステムやアプリケーションにアクセスできる機能です。これにより一度認証されたユーザーは毎回異なるIDやパスワードを入力する手間が省け、ユーザーの利便性を大幅に向上させてパスワード管理の負担を軽減します。

2.IDの一元管理
新しいユーザーの追加、既存ユーザーの情報変更、退職者の削除など社内のIDを一元管理して、管理の手間を大幅に削減し効率的な運用を目指します。

3.IDの連携
異なるID管理システムを持つ複数のサービス間で、ユーザー情報を統合・共有させる機能です。ユーザーの情報を複数のシステムに入力する必要がなくなり、他のシステムと同期させることで情報の一貫性を保ち管理の手間を削減します。

4.アクセス管理
業務に必要なユーザー権限は役職や担当によって異なりますが、個々のユーザーにそれぞれアクセス権限の設定やリソースへのアクセスを制限することでセキュリティの強化につながります。

5.認可
IDaaS では権限設定の他、IPアドレスによる制限や証明書発行、端末指定、多要素認証によるログインなど条件付きアクセス設定が可能です。特定の条件を満たす場合にのみアクセスを許可するので不正なアクセスを防ぎセキュリティを強化できます。
IDaaS 導入のメリット
機能からもおわかりのとおり、IDaaS はゼロトラストの理念に基づいてセキュリティの強化と業務効率の向上を同時に実現することができるソリューションとなっています。導入を迷われている方、検討している方もいらっしゃると思いますが、IDaaS 導入におけるメリットについて見ていくことにしましょう。
運用管理の負担軽減
IDやパスワードなどのユーザー情報の一元管理により、システム運用の負担が軽減されます。社員の入退社や異動時のデータ変更が簡単になります。
業務効率の向上
シングルサインオン(SSO)により、ユーザーは一度のログインで複数のサービスにアクセスできるため、業務効率が向上します。
セキュリティの向上
多要素認証やリスクベース認証などの高度な認証システムを簡単に利用でき、セキュリティが強化されます。
IDaaS 導入の課題点
IDaaS の導入は ID管理を大幅に効率化しセキュリティを強化する一方で、いくつかの注意点も存在します。これらを理解して社内環境に合わないサービスを導入してしまわないよう適切に対処することが重要となります。
パスワード漏洩のリスク
不正アクセスやユーザーの過失などによりパスワードが漏洩してしまうと IDaaS で管理している全てのサービスにログインされてしまう危険性があります。
対策ポイント:IDaaS導入時は多段階認証、IP指定、端末の制限なども忘れない
SSO頼りの問題点
ユーザーがSSO機能を利用して各種サービスへログインする場合、IDaaSやネットワークに問題が発生した場合、個別にサービスへのログインができないと復旧まで業務が止まってしまう恐れがあります。
対策ポイント:緊急時対応策を決めておく
自社の環境に合う IDaaS の選定が難しい
IDaaSはソリューションによっては既存のシステムと連携できないもの、非対応のサービスも存在します。IDaaS は 利用しているサービスの IDを一元管理することを目的としているので1つでも適用できないと効率が悪くなり利便性が低下してしまいます。
対策ポイント:導入前に利用したいサービスに対応しているか十分な調査をする。(IDaaS徹底比較をダウンロードして活用する)
IDaaS の選び方
IDaaS の導入を検討中の皆様へ、選び方のポイントや IDaaS ソリューションを徹底比較した資料をご用意しました。自社の環境にどの IDaaS 製品が適しているかソリューションの特徴や情報を徹底比較。ぜひこの機会にご活用ください。
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