バックアップデータをランサムウェア被害から守るArcserve Cyber Resilient Storage(CRS)シリーズ

バックアップデータをランサムウェア被害から守るArcserve Cyber Resilient Storage(CRS)シリーズ

ランサムウェアによる被害は留まるところを知りません。企業規模の大小や業種・業態に関係なく、どのような企業・団体であっても、いつターゲットにされるかわからないというのが最近の状況です。
さらに、警察庁の「令和6年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」を見て頂くと、昨今はバックアップデータもランサムウェアによって暗号化されてしまい、バックアップから復元させるという手法が取れなくなっていることがわかります。このため、バックアップデータを守ることがランサムウェア対策の重要なポイントになっています。

(出典)警察庁「令和6年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」を Arcserve にて編集

Arcserve Cyber Resilient Storage(CRS)シリーズとは

Arcserve Japanは2025年9月3日に新しいイミュータブルストレージ「Arcserve Cyber Resilient Storage(CRS)シリーズ」をリリースしました。
Arcserve CRSシリーズは、Arcserve UDPで取得したバックアップデータの保存先として利用する専用のイミュータブルストレージです。
イミュータブルとは、「不変」や「変更不能」といった意味になりますが、Arcserve CRSシリーズでは、バックアップデータを保存しているストレージ内部で取得するスナップショットをイミュータブルな状態で保持します。
こうすることで、Arcserve UDPの復旧ポイントサーバ(RPS)が乗っ取られ、バックアップサーバが暗号化されたとしても、その攻撃がスナップショットまでおよぶことはありません。イミュータブルなスナップショットから暗号化される前の、健全なバックアップデータの状態に戻すことができます。

柔軟な製品体系

Arcserve CRSシリーズには、ソフトウェア版とクラウド版があり、どちらも1TBから利用可能な年間サブスクリプション形式となっています。規模感やお客様のセキュリティポリシーなどに応じて、クラウド版の「クラウドCRS」、ソフトウェア版の「CRS」を選択できます。
なお、Arcserve CRSシリーズを利用する為には、Arcserve UDP のコンソールと、復旧ポイントサーバの構成が必須となります。

簡単な操作性

Arcserve CRSシリーズは、Arcserve UDPに統合される形でデザインされていますので、基本的な操作は使い慣れたArcserve UDPコンソールから実施可能です。Arcserve UDPの最大の特徴である、継続増分も利用できます。また重複排除が働き(重複排除は必須になります)、暗号化も設定できます。

多彩な構成

クラウドCRSとCRSのいずれも、一次バックアップ先としても二次以降のバックアップ先としても利用可能です。お勧めは3-2-1-1バックアップストラテジーに適合させることができる二次バックアップとしての利用です。

※3-2-1-1バックアップストラテジー
              – 3つのデータコピー
              – 2種類の異なるメディア
              – 1つのオフサイトコピー
              – 1つの不変バックアップ

クラウドCRSの構成イメージ

クラウドCRSはオブジェクトストレージとして提供されますので、本番環境に構成したRPSのデータストアとしてインターネット経由で利用します。

CRS(ソフトウェア版)の構成イメージ

CRSを利用する為には、別途物理サーバをご用意ください。CRSのソフトウェアにはOSも含まれているため、OSの用意は必要ありません。構成としては、下図のようにRPSとデータストアを1対1で構成することもできますし、1台のRPSに複数のデータストアとして、通常のデータストアとCRSで構成したサイバーレジリエンスデータストアを接続することも可能です。

※CRSを稼働させるサーバに必要な情報は動作要件をご参照ください。

まとめ

イミュータブルなスナップショット機能を持つ Arcserve CRS シリーズにバックアップデータを保管することで、ランサムウェアをはじめとするマルウェアの攻撃からバックアップデータを守ることができます。CRSシリーズは復旧ポイントサーバのデータストアとして利用できるため、ファイル単位のリストアやベアメタル復旧など使い慣れたArcserve UDPと同じ操作でできます。
価格は1TB単位の年間サブスクリプションになり、バックアップデータの増分転送、圧縮、重複排除といった格納容量を最大限に抑える機能を利用できるため、コストも最小限に抑えることができます。データ容量が小さいため、ネットワークの負荷も軽くなります。
3-2-1-1 バックアップストラテジーによって災害からもランサムウェアからもバックアップデータを守ることが可能なArcserve CRSシリーズを是非ご検討ください。

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