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私は、3年前までMacを使ったことがなかった。

Apple製品といえばiPhoneとiPadのみで、Macを使おうというきっかけがまったくなかった。

きっかけは仕事場。私は動物病院で働いている。動物病院には様々な機械が入っており、そこそこ大きく診察室が複数個ある私の病院では、IT化が進んでいる。その中核を担っているのが、Macのパソコンだ。

今現在、Macのメインの活躍の場は、診察室である。外来診察は一日薬60件。そのうち一日5，6件のレントゲン検査を行う。最近はレントゲンと言っても、昔と違ってフィルムを使わず、データとしてパソコン処理をされるCR（computed radiography）と呼ばれる方法が主流であり、私の病院もその機械が導入されている。レントゲン室でレントゲン撮影をすると、まずはレントゲンの操作機に画像データが送信される。そのデータがサーバーを介して各診察室のMacに送信されて、診察室で画像を見ながら所見を説明するというのがレントゲン検査の流れである。

Macが導入される以前はレントゲン捜査室にあるパソコンでしか画像が見れず、狭い捜査室に飼い主さんを呼び込んで、説明をしていた。ただし、Macの導入後は各診察室で画像を説明できるため、飼い主さんに診察室で待ってもらい、レントゲンを撮ったらそのまま診察室で説明できるという非常にスマートで効率の良い診察が可能になった。

まだまだMacの操作は慣れない部分は多いが、やはりMacを使いこなしていると仕事ができる男に見える。私のスマートな(スマートに見せる？)仕事のために、Macは欠かせない存在になっている。