ロビンさん「私の愛しの『MBP』」
昨年春、5年間勤めていた会社を辞めました。オンラインショップを運営する会社で、私はウェブ担当をしていました。自社のウェブサイトを制作・運営しつつ、他社のウェブサイトの制作にあたることもありました。
仕事は順調でしたが、朝から夜までパソコンの前に座り続けなければならないデスクワークは、体にも心にも悪かったようで、次第に体調が悪くなってきました。勤め始めて丸5年が過ぎた頃、私は退職することにしました。転職は考えておらず、しばらく体と心を休めつつ、独立の準備をしようと考えていました。
私は会社員時代から Mac にはまりました。Mac の魅力は、なんといっても洗練されたデザインと操作性、そして秀逸なアプリの数々です。会社では Windows を使わざるを得なかったのですが、プライベートでは Mac しか使わないようになりました。
Mac にはまり始めると、給料の多くを、Mac と周辺機器に費やすようになりました。私にとって「初めての Mac」である MacBook Pro、持ち運びに便利な MacBook Air のほか、iPhone、iPad も当然のように使っています。そのほか、数え切れないほどの有料アプリ、27インチの外部ディスプレイ、外付けHDD、USBスピーカー、Wacom のペンタブレット、一眼レフデジカメ、Office for Mac、さらに当時20万円以上した Adobe Creative Suite は一年ローンで購入し、「我が家の Mac は最強だ!」と、ひとりで悦に入っていました。
退職後の生活に不安がなかったとは言えません。しかし私には、Mac と頼もしい周辺機器の数々がいました。お陰で、追加投資をせずとも、これまで通りウェブサイト制作を続けることができたのです。
ただ、会社員時代はウェブサイト制作に関わることはすべて Windows で作業をしていたため、Mac での作業に慣れるまでは少し大変でした。とくに Adobe 製品で多用するショートカットキーが Windows 版と Mac 版で微妙に異なるため、押し間違えることがしょっちゅうありました。
しかし、慣れてしまえばこっちのものです。スムーズに作業がこなせるようになると、「自宅でも、会社にいた頃と同じように仕事ができるんだ。しかも大好きな Mac で!」と嬉しくなりました。
自宅での作業に慣れた頃、会社員時代に制作を担当したお客様から、「個人的に仕事をお願いしたい」と連絡があり、「喜んで引き受けます!」と快諾できたのは、すべて Mac のお陰です。その後も会社員時代のつながりが少しずつ広がっていき、退職から一年数ヶ月が経った現在、会社員時代の給料の半分くらいは稼げるようになりました。
まだまだ自信を持って独立をしているとは言えない現状ですが、ちっとも心配していません。なぜなら私には、大好きな Mac がついているのですから。