くみくみさん
いきなりの旦那の海外赴任。私もついていくことになり、準備を始めた。 「いかにストレスを溜めないかがポイントよ」と海外駐在の長い友人からアドバイスを受けた。パソコンで日本の番組とかサイトとかチェックしなきゃと思っていたところ、まさかのパソコンが故障。急遽買い替える事になった。
私たちが行くのは、ロシア語圏であり英語も日本語も通じない。もちろん、旦那も私もロシア語は話せない。向こうで故障したら大変だから、持ち運びしやすくて、壊れにくくてスタイリッシュなものとなり、Macに決定。Windowsに慣れていた私は最初は、うまく操作できないMacにいら立っていたものの、何とか使いこなせるようになり、愛着も沸いてきたところ海外へ出発した。
慣れない赴任先で、私を癒してくれたのがMacだった。ロシア語でリンゴをヤーブラカという事から、自分のMacはヤーブラカと名付け、日本のサイトや映像を楽しんだ。
ある日のこと、旦那と家の近くのカフェにヤーブラカを持って行った。Wi-Fiが入っているので、映像が楽しめるのだ。カフェには人が沢山いたが、Macユーザーも多かった。 コーヒーを頼むと早速、ヤーブラカを開く。ニコニコしながら見ていると、コーヒーを持って来た店員さんは、「エータハラショー!」と言っていた。日本語で、これは素晴らしいよ!との意味である。最初はチンプンカンプンのロシア語でただただ微笑んでいるだけだったが、そのカフェに行くたびに店員さんが、声をかけてくれたので意味がわかった時はうれしくて溜まらなかった。私を誉められているようで、ちょっと照れくさくなりながらも、にっこり笑ってもちろん、ロシア語でありがとうのスパシーバ!と言った。私の返事を聞いて店員さんはにっこり笑って、嬉しそうにしていた。
それにしても、リンゴ族もとい、Macユーザーは世界にいるのだなあと関心。Macのおかげで交流が出来て本当に癒しの場が広げられた海外駐在だった。