導入事例

操作、運用面を改善し、自社システムを創りたい

田中ホールディングス株式会社様

田中ホールディングス様は、滋賀県で工事関連と介護福祉の両分野で経営をされている会社です。工事関連では県外にも支店を置き、介護福祉では居住介護サービスをはじめ、介護食の製造・販売も手がけています。グループ企業6 社、従業員は全グループ500 名超。多業種の経理をすべて本社で処理していますが、よりスムーズな経理作業を目指し2015 年秋に『e2-movE』を導入いただきました。

業務の重要度と優先度を決めて進行

田中ホールディングス様は10 年近く弊社のシステム『財原師』『給与師』をご利用くださっていましたが、WindowsXP のサポート終了や通信ネットワーク環境の変化、また『財原師』『給与師』のバージョンアップ時期が重なり、弊社より最新インフラに対応した『e2-movE』の導入と移行を提案いたしました。その際、同社においては500 名を超える従業員を抱える企業であり、経理部が普段使い慣れている会計ソフトからの移行ということで、操作性や運用面で、より細心の注意を払うよう気を配りました。
 同社総務部次長の藤居逸史氏は「まずは本社の経理担当者や各子会社の担当に、システムの改善や加えてほしい機能と要望を出してもらったんです。1年近く話し合いの場を設け、三谷商事さんには意見を吸い上げていただきました。
私自身は具体的な移行スケジュールを決定し、作業に優先順位を付ける進行役としてまとめていきました」と話します。
 「これまでと同じように使えること」という前提で、藤居氏からは「当社にはシステムやネットワークを担当する専門の部署はありません。ですから知識がそれほど深くない担当者でも扱える操作にしてほしい」というもう一つの依頼もありました。システムとネットワークに精通しているパートナーとして、その役割を弊社に委ねてくださったのです。

ご担当者様写真

田中ホールディングス株式会社
総務部 次長
藤居 逸史 氏

担当者様のコメント

いろんな部署から意見が集まり、無理難題を言ったと思いますが、三谷商事さんは皆さんで解決方法を考え、提案してくれました。6社分の希望をまとめ、組入れるのは大変だったと思います。時間をかけて話し合いに応じてくれたことにも感謝しています。

『財原師』 『給与師』 から 『e2-movE』 へ  通信環境の改善も行いシステムを安定稼働

もともとお使いの『財原師』『給与師』は、初回導入後から同社向けに機能を追加したり手を加えたりと、同社オリジナルの仕様になっていました。そのため『e2-movE』への移行を検討するにあたり、機能継承ができる部分とできない部分が顕在化してきました。ご要望をすべて反映させた仕様にすると予算オーバーになり、コスト削減の狙いも外れてしまいます。そこで弊社はオリジナル部分を最小限にとどめて移行し、カスタマイズを徐々に進めることを提案しました。藤居氏も「三谷商事さんは反映できることとできないことを明示してくれましたし、かかる予算、スケジュールといった細かな調整にも応えてくれました。文書のやりとりでは分からないところは、実際にデモ版を見て説明を受けました」と、話します。
 主な移行内容は『e2-movE』会計と給与システムの整備です。グループ企業6社分を同時に管理できる『複数企業オプション』を入れ、『工事管理モジュール』、『支払管理』、『手形管理』、『減価償却』、『支払通知自動FAX』などのオプションを追加。いずれも前回のシステムから引き継ぐ重要な項目で、かつ同社ならではのカスタマイズを行うことで、経理事務の軽減がはかれました。また、勤務シフトが複雑な介護施設向けには『介護勤怠管理プログラム』を新しく開発。本社にいながらにして勤怠チェックができるようになりました。
 今回は『e2-movE』導入に合わせて、グループ内のインフラ基盤の高速化も行いました。これまで同社は拠点によって特定のキャリアしか契約できない事情もあり、回線会社が異っていました。弊社にてプランの調査やインフラの整備をして、2014 年に不要な回線を外し一本化。結果、回線の高速化と管理コスト削減につながりました。

▲一人一台のパソコンで入力。一人が数社を担当することもあります。管理帳票をExcel に出力でき、個人の作業もスムーズになりました。

導入後のフォロー体制にも満足  使い始めてからが本当のスタート

バージョンアップすると操作方法が変わり、戸惑うことも。弊社では、充実したサポート体制で導入後も操作の問い合わせや運用のご相談に即座にお応えしています。今も調整が続くのは帳票の出力部分。「帳票の出力内容がグループ会社によっても違い、かつ必要なデータも経理担当者個人毎に違う。こうした当社の課題を解決するために必ず提案をくれるのが三谷商事さんの力だと思います」と藤居氏から評価をいただきました。
 競合他社は考えなかったのでしょうか? その問いには「前回のシステムと当社のことを知り尽くしている三谷商事さんなので迷うことなくお願いしました。信頼しているので他社のことは考えなかったですね」。導入コストは最小限に、必要に応じて追加できるという『e2-movE』の利点。パソコン、ネットワーク、そしてシステム。すべてを網羅し、お客様が常に最適な状態で仕事ができること。「導入してからが本当のスタート」と弊社でも気を引き締め、万全の体制でサポートしてまいります。

お客様よりひとこと

PC 環境が安定し、処理能力も高まりました。以前のシステムと変わらずに使えるところもありますが、導入から日が浅いためまだ慣れておらず、操作が分からないときは電話をしてSE の方に聞いています。マイナンバーにも対応しているので、これからも安心して使えます。

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  • 経理部の方々

田中ホールディングス株式会社

  • 所在地
    滋賀県長浜市木之本町木之本1768
  • TEL
    0749 − 82 − 6600
  • URL
    http://www.tanaka-hd.jp
  • 設立
    2004 年10 月1日
  • 事業内容
    子会社の統轄及び管理業務/
    不動産の売買、賃貸及び媒介業務/
    サービス付高齢者向け住宅の
    建設、管理、賃貸業務/
    宅地建物取引業 滋賀県(3)2972 号
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営業担当マンよりひとこと

約2年にわたり各システムの更新及び通信回線の高速化を実現させて頂きました。ドラマティックなハプニングもあり、ご迷惑をお掛けした場面もありましたが、今では良い思い出です。今後とも宜しくお願い致します。

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  • 情報ソリューション事業部
    関西支店 産業営業課
    田中 隆博

担当SEよりひとこと

私はe2 -movE 導入からのお付き合いとなりますが、前任者が築いてきた信頼関係を損なわぬよう努力してまいります。今後とも宜しくお願い致します。

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  • 情報ソリューション事業部
    システム部 システム2課
    大嶋 理一郎