カラヤ株式会社

カラヤ株式会社様

　創業明治元年、およそ1 4 0 年の歴史を持つ同社。鉄筋、鉄骨などの鋼鉄製品から屋根材、サッシ、水周り製品まで幅広い商品を扱い、土木建設業界の老舗として活躍している。また業務別に（株）ヤマモトスチール、（株）カラヤ三協、カラヤレンタリース（株）、カラヤエンジニアリング（株）とグループ展開にも意欲的だ。
　そんなカラヤグループでは、多彩な商品群を効率良く管理するため、2 0 0 5年3月から1年間にわたってグループ全体の販売、財務、工事の管理システムをバージョンアップした。システム一新にあたってのエピソードと現在の稼働状況についてレポートする。

各営業拠点をネットワークでつなぎ、グループ全体の統制を図るシステムを

　福井県内で建築・土木関連の資材を取り扱うカラヤグループ。
膨大な数の取り扱い品目を迅速、かつ正確に受注、納品するために管理システムを導入し、すべての商品を商品コードで管理する体制をとっている。

しかし、以前使用していたシステムは各営業所ごとにバラバラに導入したため、グループ全体の統制を図るという点では問題があった。
　これを改善するため、カラヤグループでは1年をかけて集中的にシステムを一新。

取り扱い品目が最も多い（株）ヤマモトスチールで基本システムを構築し、それをグループの各営業所に展開。
拠点ごとに設置したサーバをネットワークでつなぎ、システムの共有化を実現している。

カラヤ株式会社
代表取締役社長
山本正敏氏

担当者様のコメント

　三谷商事さんとは前システムのサポートをお願いして以来のお付き合いです。サポート業務に細やかに対応していただき、信頼できると感じたので、現システムでは設計から導入・サポートまですべてをお任せしました。
　従来のシステムの欠点を把握して提案をしてくれたので、導入は実にスムーズでしたね。今後もより使いやすいシステムの提案に期待しています。

こちらをクリックすると「システムイメージ」が拡大表示されます。

現場スタッフの声を忠実にシステムに反映。作業効率、モチベーションをアップ

　システムのリニューアルにあたっては、社内でプロジェクトチームを結成。現場のスタッフを交えてディスカッションを重ね、誰もが使いやすいシステムの理想型を追求した。
例えばデータ照会のための検索機能を設けたのもその一つ。「一文字でも入力すれば、すぐに必要なデータが取り出せるようになり、在庫確認や過去のデータなどの照会業務が格段に楽になりました。

　スピードもアップして画面も見やすいので作業の効率が上がりましたね」と話すのは、システム導入プロジェクトにも参加した現場の女性スタッフ。使い勝手の良さはもちろん、自分たちの声が反映されていることで、業務に対するモチベーションの向上にも一役買っているようだ。

ウィルス対策などのサーバ群は各営業所とグループ会社に配備。

現システムをベースに各拠点でさらなる使い勝手の強化をめざす

　発注書類に関するシステムも新しくなった。今までは日々入荷した商品をチェックするため、発注台帳を1枚1枚出力していたが、新システムでは画面上ですべて確認ができるように改善。
「実を言うと、これに関しては以前のシステムに慣れている女性社員からの不満の声もあったんです。
でも、三谷商事さんが新システムのメリットを分かりやすく説明してくれたことで社員も納得し、新しい方式に変えてみたところ、実際その方が早いし効率もいい。
今では社員もすっかり新システムに馴染み、反対意見で揉めたことが嘘のようです（笑）。現場の声を聞きながら、時流に合ったプラスアルファの提案をしてくれて感謝しています」（山本社長）。

　画面確認が基本になったことでペーパーレス化も促進。書類の整理もしやすくなった。サーバの能力やプリンタの性能、ハードディスクの容量がアップしたことも、業務の効率化に貢献している。
　システムを導入して4年。今後は「各営業所ごとに使いやすさをより強化していくことが課題ですね」と話す山本社長。“人なくして企業なし”のスローガンに基づき、現場の声を反映する体制がシステムのパワーアップにもつながっている。

画面上でデータ管理ができるので、紙への出力は必要最低限となりぺーパーレス化に一役買っている。