導入事例

生徒一人ひとりが利用する学習用端末の導入に際し家庭や校外で安心して使える環境を実現

学校法人東洋英和女学院様

キリスト教主義に基づく女子教育について130年以上の歴史を持つ伝統校、東洋英和女学院。同校では生徒の情報リテラシーの向上を目指し、学習端末にChromebookを採用。授業のほかさまざまな活動で利用していくことを決めました。この導入に際しては、家庭や校外でも安心して使えるよう、アルプス システム インテグレーション(以下、ALSI)様のセキュアWebゲートウェイサービス「InterSafe GatewayConnection」も併せて採用しています。今回は、導入の経緯と効果、そして今後についてお聞きしました。

生徒一人ひとりに学習用端末を 持たせ、情報リテラシーを高めたい

─ このたび学習用端末としてChromebookを採用した背景を教えてください。

(井上様)これまで当校では、コンピュータ教室にあるPCに加え、共用のChromebookやiPadなどの端末をさまざまな教科で活用してきました。しかし昨今は、eポートフォリオ(*1)やWeb出願など生徒自身で端末を使うシーンが増加しており、キーボードを自在にタイピングしたり、必要な情報を効率的に探し出したりする能力が求められるようになってきています。そこで、生徒一人ひとりに個人用の学習端末を持たせ、校内外で使ってもらうことで、情報リテラシーを向上させたいと考えたのです。
 導入に際しては教職員の間で、学習用端末が「なぜ必要なのか」から「どのように位置づけるか」までを何度も話し合い、検討を重ねました。当然ながら、一般的なノートPCやタブレットを使うという選択肢もありましたが、セキュリティ、重さ、耐久性、操作性、保証や保守、管理・運用面、導入コストや生徒のご家庭の負担額、そして他校での実績などを総合的に勘案し、最終的にChromebookの採用を決めました。

(本堂)当社は、教育現場へのChromebookの導入について豊富な実績を持っており、東洋英和女学院様には以前にも共用のChromebookを納品させていただいております。今回の導入にあたっては、実際に生徒個人が使っている学校の事例をご紹介し、見学もしていただきました。

*1 学校の行事や部活動、取得した資格・検定、学校以外での活動など生徒一人ひとりの記録を「学びのデータ」として蓄積し、大学の出願などにも利用する文部科学省の取り組み

ご担当者様写真

学校法人東洋英和女学院
中学部 高等部
数学科/情報科 教諭
井上 高志 様

担当者様のコメント

高1と高2の生徒全員がChromebookを使っており、インターネットを利用する際には「InterSafe GatewayConnection」経由でフィルタリングを行っています。

学習用端末を家庭・校外で 安心して使ってもらうために

─ 学習用端末を導入するにあたり、「InterSafeGatewayConnection」も併せて採用した理由はなんでしょうか。

(井上様)校外や家庭でも使う端末ということで、どのようにフィルタリングするかという課題がありました。当校のコンピュータ教室では、PCにオンプレミス版の「InterSafe WebFilter」を導入しフィルタリングを行っています。
 もともとChromebookはセキュリティ面の不安が少なく、ウイルス定義も自動で更新されます。ネットワークでのフィルタリングやファイアウォールに加え、教師の目も行き届く、学校内での利用であれば、正直なところそこまでWebフィルタリングにこだわる必要はないと思います。しかし、生徒が校外や家庭で使うことを考えると、保護者の方々に不安を抱かせないためにも、適切なフィルタリングが実現できるしくみが必須です。さらに、Chromeboookの特性上、市販のソフトウェアをインストールすることができないという問題もありました。
 この問題を解決できない限り、Chromebookを学習用端末として採用するのは難しいと考えていたのですが、たまたま「InterSafe GatewayConnection」がChromebookに対応しているという話を伝え聞き、さっそく三谷商事まで問い合わせることにしました。

(本堂)お問い合わせを受けたのは2018年の夏ごろだったと記憶しています。ALSI様に確認したところ、「InterSafe GatewayConnection」がChromebookに正式対応した教育機関向けの「スクールパック」を提供していると聞き、安心して利用できますと回答しました。

(井上様)これを受けて2018年度末、学習用端末として2学年分、約400台のChromebookの導入を決定しました。4月に高1、高2になる生徒の進級に合わせて利用を開始することにしました。

─ 一度に400台を導入するのは大変だったのではありませんか。

(井上様)2回に分けて導入したのですが、混乱やトラブルなどが起きないよう、1台ごとに個別の設定を行いました。

(本堂)ALSIの支援を受けつつキッティングを進めたのですが、問い合わせなどについては的確かつスピーディな対応をいただき、スムーズな進行につながりました。

「学校のコンピュータ教室」と 同レベルのフィルタリングを実現

─ 「InterSafe GatewayConnection」の利用状況についてお聞かせください。

(井上様)現在、高1と高2の生徒全員がChromebookを使っており、インターネットを利用する際には「InterSafe GatewayConnection」を経由することでフィルタリングを行っています。今のところ特にトラブルなどは起きていません。

(本堂)ALSI様のフィルタリングは全部で148と数多くのカテゴリが用意されており、業界でも高い評価を得ていますが、今回は学校側のポリシーとすり合せた上で、当社側で基本的な設定を行いました。

─ フィルタリングの面で特に気を使っている点はありますか。

(井上様)世間には、女子中高生はスマートフォンを使いこなしていて当たり前といったような印象をお持ちの方もいるようですが、実情はかなり異なります。当校の場合、大人顔負けでスマートフォンを使いこなしている生徒がいる一方で、SNSもやったことのない生徒や、スマートフォンを持っていない生徒がいます。また、自分のスマートフォンは持っているものの、家庭の方針でかなり強力なアクセス制限がかけられている生徒もいます。こうしたさまざまな家庭の考え方があることを考慮し、なるべく多くの保護者の方々に安心していただけるよう、学習用端末についてもコンピュータ教室と同レベルのフィルタリングを設定しています。

中学部・高等部全ての生徒による 利用を視野に

─ 今後の展開についてお聞かせください。

(井上様)現在は2学年で学習用端末を利用していますが、いずれは中学部・高等部の全ての生徒に対象を広げていく方針です。その際には、中1・中2、中3・高1、高2・高3といったように、3つのグループに分けて学年別にフィルタリングを行えればと考えています。というのも、中1ではパソコンに触ったことがなかったり、スマートフォンや携帯電話を持っていなかったりする生徒がいますから、フィルタリングも強めに設定する必要があります。一方、中3ぐらいになればパソコンの扱いにも慣れますし、授業やクラブ活動のため積極的に活用するようになるでしょうから、閲覧・利用できるコンテンツも増やすべきです。さらに、高2以降は大学受験を控えて外部の検定試験などを受ける生徒もいることから、課金サイトなどへアクセスする機会も生じます。このような各学年の状況に応じて、最適な設定をしていければと考えています。

─ ALSI様と三谷商事への評価、要望についてお聞かせください。

(井上様)迅速なレスポンスなど、両社の対応にはとても満足していますので、今後もさまざまな場面でご支援いただければと思います。「InterSafeGatewayConnection」については、先生の中にはあまりITに詳しくない方もいらっしゃるので、用語をやさしくしたり、ポップアップのヘルプが出たりするようにしてもらえるとありがたいですね。そうなれば、授業の内容に合わせて先生が柔軟にフィルタリングの設定を変更することも可能になるでしょう。それから、個人的にはAI技術を活用したフィルタリングの進化に期待しています。URLデータベースの収集・分類にはすでに類似の技術が活用されていることと思いますが、よりユーザーの利用方法にフォーカスしたデータの蓄積と活用により、使いやすいサービスになっていくことと思います。

学校法人東洋英和女学院

営業担当よりひとこと

今回はChromebook、ISGCの大型導入のお手伝いをさせて頂きありがとうございました。初の試みが多く、困難も多々ありましたが、学校様の多大なご協力もあり無事利用開始頂け大変うれしく思っております。今後も学校様の新たな取り組みのお力になれるよう頑張ってまいります。

校門前での写真

写真
  • ▶右側 学校法人東洋英和女学院 中学部 高等部 数学科/情報科 教諭 井上 高志 様
     左側 当社 情報システム事業部 文教営業部 東京文教課 本堂 昌孝