マインドストーム、Chromebook 導入で教育活性化

修道中学校・修道高等学校様

広島駅から約4 キロの市街地にある修道中学校・修道高等学校様。近年、校内ICT 環境の拡充に力を入れられていることを受け、レゴのプログラミング学習教材『マインドストーム』、ノートパソコン『Chromebook』、2in1 型タブレット導入などの支援をさせていただきました。

技術科でのレゴ導入で 生徒の取り組み前向きに

中学校技術・家庭科の技術分野「情報とコンピュータ」の一環としてプログラミングを取り入れる修道中学校様。2017 年9 月の『マインドストーム』導入以前は、マイクロソフト『Office』搭載のプログラミング言語「VBA」を使い、電卓などのアプリケーションを作成する授業を行っていたといいます。「生徒各自が個人でアプリを開発するような授業となり、個人間のスキルのバラつきが生じていたのがかねてからの課題でした」。教諭の矢野真司氏は振り返ります。

教材見直しに当たりマインドストームを選んだ理由について、矢野氏は「見た目がかっこいいから」と、にっこりしながらズバリ一言。「子どものころレゴで遊んでいたという生徒も多く反応は上々ですね。電卓のように画面内だけで完結するのでなく、自作のプログラムでリアルなモノを動かせることにも魅力を感じているようです」。

授業では矢野氏が、ループ、条件分岐、変数などを組み合わせた「ミッション」を生徒に提示。生徒2 〜3人が1 グループとなり、ロボットにミッションをクリアさせるプログラムを作成していきます。「グループ内の生徒たちが話し合い、プログラムのつまずきを乗り越えている場面をよく見るようになりました。導入前の課題だったスキルのバラつきもかなり改善されたように感じます」と笑顔を見せます。

中学 教頭
藏下 一成 氏

担当者様のコメント

2017 年の初めごろに三谷商事さんと知り合う機会を得て以来、教育現場でのICT 活用について多くの情報を提供いただいています。マインドストームやChromebook などは、生徒各自が試行錯誤しながら筋道を立て「やりたいこと」を見いだす道具として最適で、未来を生き延びるための力に通じるものだと考えています。

Chromebook 導入を機に学修支援サービス積極活用

同じ時期、修道中学校・修道高等学校様に導入されたのがグーグルの『Google Chrome OS』を搭載したノートパソコン『Chromebook』です。校内には以前よりデスクトップパソコンを設置したコンピューター室が稼働していますが、授業におけるICT 活用が進む中で教員の希望通りに教室を使えない場面がしばしば起きており、新たなICT 環境の構築が課題になっていました。

教頭の藏下一成氏は導入の背景について「2015 年夏、教員向けに授業での使用する事を想定したWi-Fi環境の整備を行ったことが契機となりました。コンピューター室に出向かなくても生徒が使えるデバイスがある。そういう授業風景を教員に体感してほしかったのです」と解説。

また「三谷商事さんは、Windowsタブレット、iPad、Chromebookなど全てワンストップで対応、数多くの導入ノウハウもお持ちで安心でしたし、営業の方の決め細やかな対応も導入の決め手でした」と、導入の経緯について語ってくれました。

導入に当たり、6 学年計約1800人の生徒と約120 人の教職員全員に、Chromebook 利用に必要なクラウドサービス『G Suite』のアカウントを発行。マイクロソフトのディレクトリサービス『Active Directory』を併用し、スピーディかつ安定したアカウント管理を行っています。

校内ICT 環境の管理を担当する友田孔平氏は、数あるノートパソコンからChromebook を選定した理由として「アカウント管理の簡便さ」を挙げます。Chromebook 導入を検討する上での懸念材料となるOffice アプリケーションなどの互換性についても「実用上問題ないですね」と藏下氏。「文書作成や表計算などの基本機能は『Google ドキュメント』『Google スプレッドシート』などでまかなうことができます。

教員はChromebook を授業のさまざまな場面で取り入れたいと考えており、クラウドで提供される学修支援サービスを必要に応じて使えるのもオンライン利用前提のChromebook ならではと感じています」。 

Chromebook を1人1台用いて、外国人講師とのオンライン英会話の授業も行われている。

「1人1 台環境」整備が開始 反転授業への展開も

2018 年度より新たな取り組みが始まりました。マインドストームによるプログラミング授業や、Chromebook によるICT 活用の効果などを基に、校内における「1 人1台環境」の整備がスタート。3 年生(=中学3 年生)・4 年生(=高校1年生)各自に2 in 1 型のWindowsタブレットを購入してもらい、日々の学習に活用しています。

2018 年9 月からは他学年はBYOD、2019年度からはWindows 端末の購入学年が増える予定です。タブレットにはマインドストームのほか、MITメディアラボが開発したプログラミング学習環境『Scratch』、電子辞書などをインストールし、反転授業への展開も。友田氏は「自分のマシンを持つことで『学びの道具』としての愛着が湧くのではと思います。

今後の校内Wi-Fi 環境拡充に伴いさらに活用範囲が広がるでしょうね」と期待を込め、「生徒のICT リテラシー向上にさらに力を注ぎたいです」とプランを描きます。

創立以来「責任ある自由」を校風に掲げ、各界に優秀な人材を輩出している修道中学校・修道高等学校様。

藏下氏は「私たちが行っているのはあくまでもICT 環境の整備。その環境の上で教員たちがどのような学びの仕組みを載せ、生徒の多様性をいかに引き出していくか。これからが正念場です」と力を込めます。当社は今後も様々な形で、修道中学校・修道高等学校様のサポートをさせていただきます。

修道中学校・修道高等学校

広島県広島市中区南千田西町8番1号
TEL: 082-241-8291 (代)
https://www.shudo-h.ed.jp
設立1725 年

お客様よりひとこと

修道中学校・修道高等学校
事務室 総務課
友田 孔平 氏

Chromebook は起動が速く、サインイン一つで個人の使用環境をすぐ復元できる点がいいですね。アカウント管理も通常業務で使うブラウザなどで行うためトータルコストを抑えられることが魅力です。

修道中学校・修道高等学校
情報課教諭
矢野 真司 氏

マインドストームは、電卓のように画面内だけで完結するのでなく、自作のプログラムでリアルなモノを動かせることが魅力のひとつで、生徒の反応も上々ですね。

営業担当マンよりひとこと

情報システム事業部
文教営業部 関西文教課
河合 良浩

お客様の“教育にICTを使い倒す”お手伝いをさせていただき光栄です。導入後のこれからが本番と気を引き締め、導入効果を高められるよう努めて参ります。

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