導入事例

Chromebook活用事例こ紹介

広尾学園中学校・高等学校様

授業や部活動だけでなく、体育祭や合宿行事など学園生活のいたるところでChromebookを活用している、広尾学園中学校・高等学校様。教育現場におけるICT活用の障壁となりやすい課題をいかにクリアし、ここまでの普及を実現したのか。今回は榎本裕介先生にお話を伺いました。

学園生活に欠かせない必須アイテムに

-Chromebookを導入した経緯と活用法について教えてください。

広尾学園ではもともとiPadを使っていた中、レポート作成やプレゼン資料作成においてキ ーボー ドの必
要性を感じるようになりました。さらにiPadの価格が高騰してきたこともあり、Chromebookに注目。他にも選択肢はありましたが、生徒たちがすでにG Suite を利用していたこと、そして何より管理コンソ ールの存在があったことが導入の決め手になりました。
生徒たちは授業の資料共有をはじめ、課題の提出、教員と生徒の連絡、行事ことに書く作文、部活動や委員会のコミュニケー ションなど、学園生活のありとあらゆる面でChromebookを活用しています。

-導入にあたって、保護者からどんな反応がありましたか?

とても好意的な反応でした。 「Chromebookでは機能が足りないのでは」という声は数件あったものの、基本的に学校生活を送るうえでは十分な機能があり、足りない部分があってもウェブアプリで対応できるため、問題ないと理解していただけました。

ご担当者様写真

教諭 榎本裕介 氏

担当者様のコメント

ICT研修に及び腰な先生も多いので、初めからすべてを教える必要はありません。使っていくうちに慣れて、「生徒がこういうことをChromebookでやっているらしい」という話が持ち上がれば、「それは便利だから自分も使いたい」という雰囲気になっていきます。教員にはそうやって少しずつ広めつつ、基本的にはICT委員会のように生徒自らサポー トをしてもらう体制が、一番いいと思います。

Chromebook上で完結させることで、日々の業務を一気に効率化

-Chromebookを導入してどんなメリットがありましたか?

先生方の様々な業務を減らせました。例えば資料を公開しておけば、授業中に配ったプリントをなくした生徒に再配布するといった作業はなくなります。
さらに 「連絡事項の伝言ゲーム」もなくなりました。先生方は朝の全体ミー ティングで生徒に伝えるべきことをメモし、それをホームルームで伝えていたのですが、今ならClassroomで共有ができます。また教科担当の先生からどの生徒のノートが提出されていないかを聞き、それを生徒に伝えるといった日常茶飯事の行為も、すべてClassroom上で担任の先生を挟まずに完結できるのです。

-手間が減って余裕が生まれたんですね。
はい。その生まれた余裕は、各先生の担当教科の充実に活かされています。日々の業務を一気に効率化し、授業準備に充てる時間が増えました。また、 Chromebookというデジタルデバイスを使ったおかげで、生徒とのリアルなコミュニケー ションにも時間が使えるようになりました。

援業の参細率が高まり、 学年を超えた復習も籠単にできる

─ 生徒にはどんな影響があったのでしょうか?

Chromebookを介することにより生まれる匿名性は、生徒にとって魅力的です。というのも、これまでは授業中に発表することをいとわない生徒だけが発言できましたが、Googleフォ ームを経由することにより、手を挙げるのが苦手な生徒の意見もピックア ップされるようになりました。
授業中に板書する必要がなくなったのもメリットのひとつです。時間が短縮した分、演習をたくさん解けますし、何より余裕が生まれるので先生の話に集中できるようになります。

─ 生徒の授業への取り組みが変わったんですね。

そうですね。それに加えて、Chromebookからスタディサプリを利用できるようにしているため、生徒は映像授業を閲覧できます。そしてこれが補講代わりになっているのです。これまでの補講では数名の生徒をまとめて教えるので、一部の単元しかできませんでした。しかし現在では 「この単元を観ておくように」と指示すれば、生徒全員が必要な単元だけを復習できます。
さらに、中1~高3の全単元を閲覧できるので、中3の生徒が中1の単元を復習することも可能です。補講形式であれば下の学年の補講に参加するように言えませんが、Chromebookがあれば個人で完結するため、生徒のプライドを傷つけることなく学年を超えた復習ができます。

─ 学習面以外のメリットはありますか?

さらに生徒の忘れ物対策にも役立っているのです。生徒の中には、言われたことを上手く処理できない子もおり、そういう子は日常的に忘れ物をしてしまっていました。しかしChromebook上で持ち物を確認できるので、忘れ物の数が減らせるようになったのです。また宿題が出た段階で自分でアラートをかけて、提出日に気が付けるようにしている生徒もいます。

『ICT委員会』を作ることで、 全先生が使いこなす必要がなくなった

─ Chromebook導入に関して、苦労した点はありましたか?

Chromebookを導入する際に障壁となるのが、教員への使い方の指導です。どの学校も 「生徒が使うものならまずは先生が完璧に使いこなせなければならない」という固定概念からICT担当の先生が研修を行います。しかし全教員が使いこなせるようになることはほぼ不可能というものです。

─ では、どのように対応したのでしょうか?

広尾学園では画期的な解決策として、生徒によるICT委員会を設立しました。図書委員や体育委員など他の委員会同様、クラスから数名の委員を選出します。サポートセンタ ーとなっている教室に、休み時間の間シフト制で常駐します。Chromebookの使い方で困ったことがあれば、その教室へ行けば委員から使い方を教われるのです。このサポートセンターではパスワ ー ドの再設定や端末の故障など、広範囲にわたりカバーしています。サポートセンターを頼るのは生徒だけでなく、先生も同じです。先生全員に教えるのは難しいし、大人同士だと教え合いにハー ドルもあります。しかし得意な生徒にお願いすればそうした問題もなく、本人たちも喜んでやってくれます。この委員会の効果は絶大で、今や、担任の先生よりもICT委員がChromebookを使いこなしているのは当たり前だそうです。

義務感ではなく、効率化のツールとして導入

─ Chromebook導入を検討されている学校へのアドバイスはございますか?

この時代、ICTを取り入れなくてはいけないという発想を持っている学校は多いもの。しかしそうではなくて、先生の仕事を効率化するためのツ ールとしてChromebookなどが存在しています。いきなり授業のやり方を大きく変えたりするのではなく、まずは連絡手段をChromebookにするだけでも有意義になるでしょう。
初めは不安でも、使っていけばいくほど業務が効率化され、その利便性に気づいていきます。すべての操作をマスターしなくてはいけないという固定概念を捨て、担当授業や生徒一人ひとりとより向き合うために、初歩的な部分から導入してみるのもいいかもしれません。

広尾学園中学校・高等学校

営業担当よりひとこと

毎年、Chromebookの導入をお手伝いさせて頂きありがとうございます。
生徒様の学習意欲や効率を高める素晴らしい利用方法、運用スタイルをとられており、いつも勉強させて頂いております。今後も学校様の新たな取り組みのお力になれるよう頑張ってまいります。

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  • 情報システム事業部
    文教営業部 東京文教課
    本堂 昌孝