山金工業株式会社様　e2-movE　導入事例

山金工業株式会社様

山金工業株式会社様（以下、山金工業様）は福井県福井市に本社を置き、建材商品や工業用商品、オフィス用スチール家具などを扱っています。売上高の大半を占めるという建材部門の業務効率化を図るべく、2016 年8 月、当社の『e2-movE』を導入いただきました。

手書き作業ゼロ目指し建材部門を大改革

山金工業様が建材部門に『e2-movE』を導入された背景にあったのは、手書きによる経理作業が長年続いていたという慣習でした。一部の作業についてはExcel などのO f f i c e ソフトを使うケースもありましたが、伝票の管理は長年にわたり手書きに頼っていたといいます。

「一番の理由として、建材業界の商慣習がIT となじみにくいということが挙げられます。受発注が口頭ベースでやりとりされる場面がほとんどで、工事を進める間に仕様が変わることも少なくない。弊社における建材部門は売上高の約8 割を占めているものの、販売管理のIT 化について社内で『いつかはやらなけ
れば』という声があった一方で『いや、なじまないのでは』という意見も少なくなかったんです」。武蔵氏はこう明かします。

社内のシステム管理を取りまとめる武蔵氏が中心となり、自前のシステム構築に取り組んだこともありましたが、本格稼働には至らず断念したことも。「単にシステムを作っただけではダメで、全社的に仕事のやり方そのものを変えないと立ちゆかないということを痛感した一件でした」。

山金工業株式会社
社長室室長
武蔵英樹氏

担当者様のコメント

当方の要望を十分に汲んでいただき、業務効率が上がるだけでなく経営戦略立案にも役立つシステムに仕上げていただけました。会社が近くにあるというのも
心理的に安心できる点で、今後予定している社内組織変更の際にも業務システムの構築などさまざまな面でアドバイスをいただければありがたいです。

こちらをクリックすると「システムイメージ」が拡大表示されます。

現場の要望に合わせ柔軟にカスタマイズ

ヒアリングや開発の過程では武蔵氏のほか、社長室に所属する土田歩美氏と吉田雅博氏も弊社で行った『e2-movE』の研修に参加されました。アプリケーション操作そのものに慣れていただくことはもとより、東京・大阪・石川など各営業拠点からの意見集約や稼働後の社内研修に生かすという方針があったからだといいます。

現場の声を生かしたカスタマイズとして、正式受注ではない仮受注の状態でも仕入れ先に発注ができるように設計に柔軟性を持たせたり、定例の営業会議の基礎資料をスピーディに取り出せるようにしたりといった点が挙げられます。本格稼働前には手書きベースとの並行期間も設けましたが「並行期間が長くなると却って営業事務担当者の負担が大きくなる」（武蔵氏）という判断から、2016 年8 月、約1 カ月半の並行期間を経て全面移行となりました。

営業事務を担当する西野氏は「ある受注があった際、事務作業は受注伝票に金額などを書き込むことからスタートします。従来だと同じ内容を工事台帳や売上伝票にも転記する必要がありましたが、システムが導入されてからは受注伝票の入力内容が売上伝票まで自動的に反映されるようになったんです」と、二重入力を無くすユーザーインターフェースの作り込みを評価してくださいました。

▲受注伝票の入力内容が売上伝票に自動的に反映され、事務作業時間が大幅に縮小されます。

統計情報を素早く取得 “次の一手”打ちやすく

本格稼働から約1 年。武蔵氏が目に見える効果として真っ先に挙げたのが統計情報の話題でした。「さまざまな統計情報を取れるようになったのが大きいですね。これまでは手作業で売上高などをまとめていて詳しい数字がなかなか把握しづらかったんです。いわば『経験と勘』だけでやってきたといっても過言ではありません。システムを導入して、都道府県別、市場区分、売り上げ区分などの角度から集計を行うことができるようになりました」。管理者が自部門の工事状況をリアルタイムで把握できるようにもなり、手書きや口頭でのやりとりに起因するトラブルを未然に防ぐことにもつながっているとの声もいただきました。

「売上高の伸びに伴って事務作業量が膨大となり、営業事務に関わる社員には大変苦労を掛けたと思います。人員増を検討したこともありましたが、システム導入で結果的に人員配置が適正なものとなったのが良かったですね」。山金工業様では2017 年末をめどに、当社が構築を担当させていただいている生産管理システムの稼働開始も予定しており、武蔵氏はさらなる業務効率化に期待を寄せてくださいました。

担当者様のコメント

締め日後1 週間くらいは経理処理にかかりっきりでしたが、システム導入で作業が3日程度で終わるようになりました。受注から統計まで数字が連動してくれる
のも大助かりで残業時間も減りました。

山金工業株式会社
ウォール事業部
西日本グループ1 課課長代理
西野敏恵氏