情報誌・レポート

まつたけ君

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Vol.24 代表取締役って何?

うっとうしいなあ、そろそろ梅雨だからなあ。  
ツユはみんなハッピーになるはずなんですけどねえ。  
なんでよ?  
だって、ハッピーでーすで、ツーユーって言うじゃないですか。  
課長、田中商店の社長さんの名刺に代表取締役社長って書いてあるんですけど、この代表取締役って何なんです?  
会社には取締役という人が何人かいて、その人達で取締役会という会を作ってるんだけど、代表取締役というのはその中でも一番エライ人のことなんだ。  
エライってどうエライんです?  
会社と話をするといっても会社には目も口もないから実際話しできないよね。  
もう課長ったら、バカにしないでくださいよ。そりゃ会社と話せないことぐらいボクだってわかりますよ。  
だけどその会社と交渉したり約束したりするためには誰か会社の代わりになって話のできる人が必要になるだろ。そういう権限を代表権というんだけど、その代表権を持った取締役が代表取締役なんだ。  
代表権?来々軒なら昼飯によく行きますけど。  
代表権というのは法律で認められた権限で、代表権を持った人は私が言ったことは会社が言ったのと同じだと言える人なんだよ。  
だから契約書には代表取締役の何とかって名前が書いてあるのね。  
おっ、ひな子はいいとこ見てるな。会社同士が重要な契約を取り交わす時に契約書に会社の名前を書いて会社の印鑑を押しただけでは不十分なんだ。ちゃんと代表取締役の名前とその人の印鑑を押してもらわないとダメなんだよ。  
だけど、そんな大事な人をいったい誰が決めるのかしら?  
取締役会で何人かいる取締役の中から決めるんだけどね。  
その代表取締役という人と社長とどっちがエライんです?  
社長も会社における最高責任者のことなんだけど、社長とか常務とか部長という肩書きは法律の中には出てこない呼び方で、会社の業務を遂行するためにその会社の中で決められている重要な役割なんだ。
代表取締役が社長の肩書きを合わせ持つことが多いから名刺には代表取締役社長と書かれてるってわけだね。  
代表取締役って人は、会社の中に一人しかいないんでしょうね?  
いや代表取締役の人数は法律でも決められていないから、一つの会社に複数人いてもかまわないんだよ。  
じゃあ社長も二人いてもいいってことですよね。  
そ・れ・は…あり得ないっ!  
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