情報誌・レポート

まつたけ君

まつたけ君

Vol.16 消費税のしくみ

まつたけ君、今月はちゃんと売上げを上げてくれよ。  
えっ?誰におみやげをあげるんです?  
粗利もちょっと足りないなあ。  
そうそう、サラリーがちょっと足りないんですよねえ。  
アラアラ、文句だけは一人前ね。  
課長、商品仕入れる時に消費税払うのって、なんか損した気分になりますよね。お客様が購入するものなのに、なんでウチが消費税払わないといけないんですか?  
でも、売る時にお客様から消費税いただくから、とりあえずいいんじゃない?仕入金額より売上の方が大きいから、もらう消費税も多いわけだし、ウチは得するんじゃないの?  
確かに仕入先に払う消費税に比べてお客様から預かる消費税の方が多いかもしれないけど、別にウチが得をするわけじゃないんだ。口で言ってもわかりにくいから、ちょっと下の図を見てくれるかな。  
メーカーは卸商店に卸商店は小売店に小売店は消費者にと、メーカーが作った商品が販売されて行くわけだけど、メーカーと消費者以外はみんな仕入金額の5%にあたる消費税を払い、売上金額の5%にあたる消費税を預かっているでしょ。
それぞれが預かってる消費税はメーカーは30円、卸商店は40-30で10円、小売店は50-40で10円てことよね。これって全部たすと50円になるわよね。消費者が払った50円とピッタリいっしょになるけど、これって偶然かしら?  
そんなもん偶然に決まってるジャン。  
ジャンじゃない。私たち会社はお客様から預かった消費税(仮受消費税)から自分たちが支払った消費税(仮払消費税)を引いてその差額を国に納めているんだ。消費税の最終負担者は消費者なんだけど、消費者が直接国に払うわけにはいかないから、納税を中間取引業者である会社が処理しているというわけなんだ。だから消費者が払った消費税と私たち中間取引業者が国に納める消費税が一致するのはあたりまえのことなんだ。  
ということは会社って消費税を国に納めるために処理してるだけで、1円も払ってないってこと?損も得もないってわけね。  
そういうこと。まあ消費税の計算事務だけでもけっこう大変だけどね。  
まつたけ君、途中からついてこれなくて、ハアハアゼイゼイ言ってますけど。  
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