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Vol.19 Wiiから見える企業戦略

家庭用ゲーム機 任天堂 Wii(ウィー)が大人気ですね。

私の家庭でも、昨年末に一足早く、サンタクロースが持ってきてくれました。
早速、小学生の子供と遊んでみたのですが、いつの間にか、家内や周りの大人が夢中になり、スーパーマリオ以来20年ぶりにゲームに興じてしまいました。

このゲーム機のコンセプトは、DS(ディーエス)の延長線上にあるようで、

・複数人でワイワイと遊べるパーティー型ゲーム機
・リモコンを振り回す動きを画面に反映させることで、体感型ゲームを実現
・自分で作った似顔絵キャラクターが、ゲームの主人公になれる
・画面の奇麗さよりも、使いやすさを重視
・ファミコン等 昔のゲームソフト(スーパーマリオ等)をダウンロードできる
・お天気チャンネルなどのインターネットが簡単にリモコン操作できる

などと、いったところでしょうか。

我が家での簡単な調べものは、Wiiのインターネットを使って、素早くGoogle検索しています。リビングのテレビとWiiが、百科事典です。
このコンセプトは、ハードウェアの性能強化に頼らず、従来の客層とは違った新たな客層を開拓していくという狙いからきていると考えられます。

企業側から見ると、SONYのプレイステーションとは対極にあるように思えます。
SONYは、ブルーレイDVDやハードディスクを内蔵した高画質・高機能を売りにしており、従来から大幅なハードウェア性能の強化が図られています。   

少子高齢化の人口減少が始まった日本市場を見た場合、従来と同じ年齢層だけをターゲットにしていても、販売量が減少するだけなので、新たな層の市場を開拓する必要があります。
大量に定年を迎える団塊世代市場や少子化に変わる市場の開拓に、各業界の企業は色々な営業戦略を打ち出してきています。

DS(ディーエス)・Wii(ウィー)とも売れ行き好調で品薄状態が続いています、任天堂の株価は、16年半ぶりに上場来最高値を更新しました。

新コンセプトの任天堂Wii(ウィー)で楽しく家族のコミニケーションを図りつつ、新たな市場創造に夢を膨らませてみては如何でしょうか?   

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