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ITコラム

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Vol.16 GYAO

みなさんはGyaoという言葉はご存知でしょうか?Gyaoとは、時の人として超有名なとなった宇野社長率いる株式会社USENが運営する無料動画配信サイトのことをいいます。配信される動画は非常にお堅いニュース・ビジネスから、 最新の映画、音楽、ドラマ、スポーツ、果ては軟らかめのアニメ、バラエティ、アイドル・グラビアに至るまで実に多岐にわたります。視聴者は時間や場所を気にすることなくパソコンとブロードバンドに接続できる環境 があれば、いつでも、どこでも、自分の好きな番組を楽しむことができるのです。

Gyaoは2005年4月6日放送開始からわずか4ヶ月で200万人の会員を獲得し、現在はナント会員数が1,000万人を突破。モノ凄い勢で会員が増え続けています。

Gyaoのサイトの特徴
  • ・圧倒的な動画数で他では見ることが出来ないコンテンツを提供(Product)
  • ・何時間見ても一切お金がかからない価格(Price)
  • ・社長や商品が多くのメディアで取り上げられることによる非常に高いプロモーション効果(Promotion)
利用者だけでなく、コンテンツ提供側にも非常にメリットがあるのです。

さて会員がいくら多くても無料であれば当然企業として収益は上がりません。

ではGyaoは一体どこで企業としての収益あげているのでしょうか?それは、既にお気づきの方も多いと思いますが、ズバリ、番組内で流すCMです。

GayoのCMの特徴
  • システムの構造上CMをスキップできないコンテンツとなっている。
    視聴者は、見ようとする番組のはじめの部分と映画等の長い番組であればその途中のCMを必ず見なければならない。
  • 視聴者が利用開始時に登録する情報[郵便番号、生年月日、職種等]を基にCMコンテンツがダイナミックに変わる
    年配の経営者層が視聴する際は、高級車の広告を多く流すなど、ピンポイントでターゲットにマッチしたCMを配信することができる。
近年DVDレコーダの爆発的なヒットで、テレビCMを飛ばしてみる視聴者が増加し、CM提供企業はCMをスキップされることによる費用対効果の著しい低下が大きな問題となっています。 Gyaoはそこに着目し、CMの価格設定をテレビに比べ安価にしたり、視聴中に視聴者をCM提供企業のホームページに誘導することができるなどを強みにして費用対効果の向上を謳い文句にしています。 その結果、GyaoにCMを依頼する企業は順調に増加しているそうです。

以上が、Gyaoが爆発的に会員数を増やしている仕組です。ビジネスモデルの一つの成功例として非常に参考になります。
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